市町村合併後の地名

いわゆる平成の大合併で新しい市や町が増えた。人口が減少する中で高齢化社会に対応するには、広域行政を視野に入れた合併はやむをえない。合併の理念は良かったが、合併後の地名の奇妙さには首をかしげることが多い。最近の市町村合併情報はこちら
青森県ではつがる市、おいらせ町。なぜ平仮名か。冗談でしょと思うのは、静岡県伊豆の国市茨城県つくばみらい市、栃木県さくら市群馬県みどり市など。「つがる市」選定の過程では、「あっぷる市」なんて候補をあったようです。絶句。
今回の市町村合併では、従来あまり視野に入らなかった広域性が前に出たため、複数の市町村を一くくりにすることは困難を極めました。郡の名前を利用しようとしても、郡の名前には律令時代(!)のものが多く残っていて、いたずらに難しいものが多いのも事実。他地域の者には代表的な自治体の地名が分かりやすいのですが、いわゆる悪平等主義に陥りました。
私が思うには、古文や漢文などの古典を軽視した教育政策のツケが、合併後の地名に現れたのでしょう。古典なんて意味が分からなくても、音読するだけで日本語本来のリズムや漢文のリズムを知ることができます。古典の軽視は、昔からの物を大切にせず、簡単に捨てる風潮を確実に助長したでしょう。最近の子供の名前も理解できない石頭のボヤキでした。
参考:

市町村合併で「地名」を殺すな

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