めだか郷和国

アサザ

国道7号線を走っていると、「めだか郷和国」という看板が目に入ったので早速訪問してみた。「めだか郷和国」は青森河川国道事務所が管理するビオトープである。
青森環状道路(国道7号線)の建設地には、絶滅危惧種であるメダカが数多く棲んでいたため、道路建設にあたりメダカの保護へ配慮を行なったとのこと。
「めだか郷和国」ホームページを見ると、メダカについて学習することができる。興味深かったのはメダカの生息分布。青森に生息しているメダカは、日本において最北限のメダカだそうです。それ以外にも次のような事実を知りました。

 中国から朝鮮半島の東側にかけて分布する中国-西韓集団(中国メダカ)、朝鮮半島の東側に分布する東韓集団、日本の丹後半島から青森県にかけて日本海側(青森では太平洋側まで)に分布する北日本集団、それ以外の日本各地に分布する南日本集団という4つの大きな集団に分かれることがわかっています。

私が訪れた時、「めだか郷和国」にはアサザ*1の黄色い花が水面にたくさん咲いていました。アサザの名前は聞いたことがあったけれど、本物を見たのは初めてでした。メダカの子供と思われる小さな魚が泳いでいるのは確認できましたが、なかなか魚を見つけることはできませんでした。

*1:ミツガシワ科の多年草水草)。6〜8月に黄色い花を咲かせる。学名はNymphoides peltata、英語名はwater fringe。