青森ねぶたと弘前ねぷた

弘前ねぷた

県外の者の多くが知らないこと(私もかつて知らなかった)であるが、青森市で開催されるのがねたで、弘前市で開催されるのがねたである。ローマ字で書けば、NEBUTAとNEPUTAである。大変紛らわしいが、それぞれの祭りは形式がかなり異なっている。特に青森県の人は厳密に区別しているので注意が必要である。
青森ねぶたでは、大きなねぶた(様々な英雄を形にした大きな灯篭)を引き回し、ラッセラーの掛け声とともにハネト(正装をした参加者)が跳ねる。正装をすれば、誰でも参加できる「参加型」。ねぶたが大きく参加者が多いので迫力がある。
弘前ねぷたでは、ねぷた(扇の形をした灯篭)を引き回す。ねぷたの大きさは、青森のねぶたに比べるとかなり小さい。ヤーヤドーの掛け声とともに、比較的静かに練り歩く。こちらは参加型ではなく「鑑賞型」のお祭り。城下町のお祭りらしく上品な雰囲気がある。「あおもり犬」のねぷたが登場したのは、弘前ねぷたの方である。原作者の奈良美智氏は弘前市の出身。
全国的に知名度があるのは恐らく青森ねぶたの方であるが、弘前ねぷたの優雅さも素晴らしい。余談であるが弘前ねぷたでは、肩を露(あらわ)にした女性が太鼓を叩いたり笛を吹いたりする姿を見ることができる。ただし、これと同じような服装で青森ねぶたに参加すると、正装ではないので「カラスハネト」(秩序を崩す参加者)のレッテルを貼られることになる。

以下の画像は去年(2005年)のものです。参考にまで。


青森ねぶた


弘前ねぷた