ロシア・ウラジオストク・フニキュラ

フニキュラ

ウラジオストクはとにかく坂の多い街だ。しかもかなり勾配のきつい坂だ。人は階段で上り下りできるとしても、車はつづら折りを上るしかない。すぐ近くに移動するだけなのに、車ではかなり遠回りしているようだ。
あまりに勾配がきついためか、フニキュラ(Фуникулар,Funicular)と呼ばれる乗り物がある。フニキュラとはロープウェイのことなのだが、ロープウェイは和製英語のようだ。
フニキュラの運賃は片道5p(pはロシア通貨ルーブルрубльのことで1ルーブルは約4円)。面白いのは、集金のおばさんが普通の服装をしていることだ。普通の人にお金をあげているみたいで何か変な感じがした。
車体は斜めになった形をしていて、窓も平行四辺形である。常に2台の車が上と下にあるように配置されているので、必ず途中でもう1台の車とすれ違う。窓からは海まで見渡せて心地よい。
地球の歩き方」には、このロープウェイは運休中であると書いてあったが、建物もきれいになって運行している。経済発展が目覚しいロシアでは、わずか1〜2年で大きく様変わりしてしまうのだ。
フニキュラという名前を聞いて、魔法猫さんのナポリ民謡「フニクリ・フニクラ」の記事のことを思い出した。「鬼のパンツはいいパンツ〜」という替え歌を先に覚えたが、正式にはナポリ民謡「フニクリ・フニクラ」(音楽ファイル(MIDI)はこちら)。日本人の多くが知っていると思われる歌であるが、ロシア人はあまり知らないようだ。