青森焼きそば2

後藤焼きそば

青森は隠れた焼きそば王国である。堤川を挟んで東西にあるやきそば店2軒のうち、「鈴木焼きそば」は昨日紹介した。今日は「後藤焼きそば店」を紹介したい。
「後藤やきそば」と書かれた紺色ののれんをくぐると、昭和を感じさせるレトロな店内である。カウンターには懐かしい感じの丸い椅子が並ぶ。テーブルとして使われているゲーム機も、今ではなかなか見かけない。
メニューは焼きそばと卵焼きそばのみ。卵焼きそば(並)を注文する。こちらのお店でも、中華鍋を用いて右手に2本の長い箸、左手にフライ返しを持ってテキパキと調理が行われる。
出来上がった焼きそばは、並のサイズでも「鈴木焼きそば」の特盛よりボリュームがあるように思う。脂っこい見た目であるが、食べてみると思ったよりもしつこくない。ソースの濃さも思ったよりもアッサリとした印象だ。てっぺんに載った卵と焼きそばの麺との相性は抜群である。キャベツが細く切られている点も特徴だろう。
モリッと盛られた麺をモグモグ食べていると、次々とお客さんがやってきて持ち帰りの注文をしていく。地元に愛された焼きそば店だと再認識する。代金を渡すと「サンキュ!」と明るい返事をくれる女将さん。厨房に張ってあるお孫さんと思われる写真も微笑ましい。
(店内においてあった、さいとう・たかをの壮絶系漫画「サバイバル」。懐かしかったけど、久しぶりに読んだら殺伐とした気持ちに襲われた。)

後藤焼きそば店
青森市茶屋町18-1
017-741-6067
10:00〜18:00(土日17:30)
月・火曜定休