cafe 4匹の猫

cafe4匹の猫の入口

「cafe 4匹の猫」(カフェ4匹の猫、cafe四匹の猫)は青森県立美術館の中にあるレストラン。真っ白で統一された美術館の真っ白なスロープを登り、真っ白で分厚いヌリカベのような自動ドアを抜けると、明るくてオシャレな店内へ導かれる。ガラス張りで採光は抜群、明るい木目調のテーブルが多く並んでいる。

席に着き置かれたメニューを見ると、思わず笑みがこぼれてしまう。店名「4匹の猫」をテーマにした絵本が、メニューになっている。メニューの挿絵は絵葉書として購入可能である。
美術館内のレストランということで価格は若干高めであるが、価格に見合う満足度が得られる。青森の食材にこだわった料理も多数揃えられていて、県内外の訪問客を楽しませてくれる。
今回は「パスタ・茄子と初雪茸のトマトソース」(1,120円)を注文する。初雪茸(はつゆきたけ)というキノコの存在は初めて知ったのであるが、青森県特産の真っ白いナメコで、ナメコ特有のぬめりがないという。

メニューには書かれていないが、パスタの前にスープがやってきた。春といえど風が冷たい青森にあっては嬉しいサービスだ。枝豆とジャガイモのポタージュで、若干塩気を強く感じた。ジャガイモのとろみが強くて、なかなかの美味しさである。真っ白い器にパラソルのような青森県立美術館のロゴが入っている。淡い緑色のスープは春らしくてすがすがしい。

メインのパスタも真っ白い器に美しく盛られて登場。手前に大きく切られたナス、てっぺんには真っ白いキノコ・初雪茸、散らされたネギがかわいいアクセント。パスタは細麺で程好い歯ごたえで、トマトソースがよく絡んで美味しい。
初雪茸はナメコの風味を持ちながら、ブナシメジのような形と食感を持つ面白い食材。炒められて甘くなったナス、程好い酸味のトマトソースとの相性も良い。一般的なイタリアンのようにニンニクが効かせている訳ではなく、美術館という場所に配慮がなされている。青森市内でここまで美味しいパスタは少ないと思う。
喫茶目当てに来店しても快適な時間を送ることができるだろう。青森市内では指折りのオシャレスポットの誕生だ。

cafe 4匹の猫
青森市安田字近野185 青森県立美術館
017-761-1401
10:30〜16:30(16:00LO) 
6月1日〜9月30日は10:30〜17:00(16:30LO)
定休:美術館休館日
美術館観覧券は不要

美術館休館日は、毎月第2、第4月曜日 (この日が祝日の場合は、その翌日)、年末12月27日〜12月31日。