ミズバショウ

ミズバショウ

ミズバショウを見に八甲田山周辺を散策してきました。まもなく6月というのに酸ヶ湯周辺では未だ雪が残っていますが、ここ最近の暑い日差しを受けて雪解けも進んでいます。雪解け水の流れを見ていると、今年も巡ってきた春の雰囲気に気持ちも洗われる思いがします。雪の上を吹き抜けてきた風を浴びると、天然のクーラーどころではなく、長袖を着ていても寒くてもう一枚上着が必要なほどです。
酸ヶ湯からさらに上った笠松峠、睡蓮沼付近では雪も多く、ミズバショウの姿をあまり多く見つけることはできませんでした。見つかっても比較的小さなものが多く、見頃のピークはもう少し先のようです。
峠から数キロ走った所にある谷地(やち)温泉付近では、ミズバショウが群生しています。興味深いのは、峠から数キロ離れただけで標高が大きく異なり、ミズバショウの咲き加減もかなり違うということです。谷地ではビックリするぐらいミズバショウを見ることができます。ただし、この時期は素人目にもピークを過ぎつつあるなという印象です。

「夢見て咲いている」という表現はピッタリですね。見れば見るほど引き込まれる魅力を持っています。純白の部分は花ではなく、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれ、葉が変形したもの。仏炎苞の中央にある円柱状の部分に小さな花が集まっています。

青森市内から小一時間走るだけで、ミズバショウが群生する景色が広がります。これは贅沢な生活ですね。
すべての写真を谷地温泉青森県十和田市)にて撮影。