懐かしの切手・マリモ

新55円マリモ

先日、ある都市の金券ショップに行ったら、様々な種類の記念切手や普通切手が「額面以下」で売られていた。かつて憧れを持って眺めていた切手の数々が、プレミアムどころか額面割れしている現状に呆れてしまった。
情報技術の進歩により郵便で切手を使う機会は少なくなり、自動計量器で発行される証紙のような切手が普及したこともあり、切手の役割はほぼ終わってしまったのだろう。切手収集が好きだったこともあり、額面割れした切手をいくつか買ってきた。今日はそのうちの一つを紹介する。
1969年9月1日発行開始の55円普通切手「マリモ」は、昭和40年代を感じさせる色使いの切手だ。マリモが迫ってくるように配置され、水の中を漂うような躍動感もある。マリモの上に描かれた魚の動きもかわいらしい。よく知られたマリモであるが、大きな球状のマリモは北海道の阿寒湖でしか見られない。(ちなみに、この55円切手は10枚で539円で売られていた。)
参考:新動植物(2) 新まりも55円 (趣味の切手専門店マルメイト
    1967年シリーズ55円切手 (キッテコム(切手.COM)
 
マリモのことをいろいろ調べていたら、青森県小川原湖とその周辺の湖沼でもマリモが生息していることが分かった。比較的最近の2001年に小川原湖でマリモの生息が確認されたが、汽水域での確認は貴重という。小川原湖のマリモ国土交通省 東北整備局 高瀬川河川事務所)および小川原湖のマリモhttp://marimo.xrea.jp/index.html)に詳しい解説が掲載されているが、小川原湖のマリモは球状ではなく、着生糸状体という岩に張りついた藻の様な状態で生息している。マリモは冷たい水域で生息する植物なので、青森県でも生息できるのでしょう。
青森県は調べれば調べるほど不思議がいっぱいですね。