うどん・安田屋晴右衛門

安田屋晴右衛門

東京で最高気温が35度を超える猛暑日となるなど、日本各地で猛暑酷暑が続く中、ここ青森ではぐずつき気味の天気が続いていて、夜になるとグッと涼しくなります。
ふと美味しいうどんが食べたくなって、美味しいと評判の「安田屋晴右衛門 (やすだや・せいえもん)」に出かけてきました。「うどん」と大きく書かれたのれんをくぐり、店内に入ると落ち着いた雰囲気のテーブル席があります。奥に進むとうどんを打つ場所の横を通って、座敷席になります。
8月とはいえ、あまりの涼しさに鍋焼きうどん(1,500円)を注文しました。しばらく待つと、固形燃料を使ったコンロとともにうどんがやってきました。猛暑にあえぐ人には考えられないかもしれませんが、火にかけた鍋焼きうどんを楽しみました。
ふたを開けると、具がいっぱいで見た目も豪華です。まずはつゆを口に含むと、香りの良い出汁が程好い甘みとともに口に広がります。出汁は強すぎず弱すぎず、角もなくまろやか。手打ちのうどんは太めで喉ごしが良く、噛めば程好い弾力を楽しむことができます。コシは強すぎず弱すぎず、優しい歯ざわりながら食べ応えのあるうどんです。
鍋焼きうどんの具を紹介しておくと、カボチャの天ぷら、海老の天ぷら、麩、かまぼこ、なると、ねぎ、人参、椎茸、揚げ、鶏肉、卵。天ぷらは強めの衣で、簡単に煮崩れすることもなく大変美味しい。カボチャはホクホク、海老はプリプリでした。鶏肉は薄く削いだような切り方で柔らかく、出汁を適度に吸って味わい深い。
その他の具もすべて美味しかったです。ゆずの皮が一片入れてあるので、香りが広がって素晴らしいアクセント。若干値段は張るけれども、細かいところまで丁寧に仕事を施してある一品でした。
名物の稲荷(220円)は、濃い目の味付けの揚げで、酢飯ではなく白いご飯を包んでいます。丸々とした稲荷は食べ応えのある大きさで、甘辛い揚げが癖になりそうです。添えてある生姜もすっきりして美味です。
 

うどん・そば 安田屋晴右衛門
青森市中佃2丁目8-2
017-743-3777 
火曜休
11:30〜14:30 17:30〜20:30