野辺地・しょくじ房おおにし(1)

おおにし

野辺地に素敵な洋食屋さんがあるという話を聞きつけ、遂に訪問してきました。お店の名前は「しょくじ房 おおにし」。野辺地町の中心部、町役場の前の路地を入っていくと、小さな十字路の角に「おおにし」はあります。
店内は木の風合いを生かしたモダンな空間。ライトは落とし気味ですが、テーブルは明るく照らされているので、料理や食器の色、美しさも楽しむことができます。まさに大人のための上質空間です・・・。
メニューを見ると、どの料理も青森にしては高めの価格帯となっていますが、価格以上のレベルのものがやってきます。今回注文したのは「ディナーA」(3,500円)というコース。前菜2皿、魚料理、肉料理、デザート、パン、コーヒーというフルコースで、この価格は嬉しいです。あまりに料理が素晴らしかったので、連載で紹介していきます。

前菜から紹介していきましょう。最初に現れたのは「小カブのコンポート・ゴルゴンゾーラソース添え」。真ん丸に美しく切られ、花びら型の器にピッタリと収まっています。見た目は果物のように見えますが、小カブをスープでしっかりと煮込み、独特な香りとコクが効いたゴルゴンゾーラのソースがたっぷりとかけられています。てっぺんにはピンク・ペッパーのアクセント。
小カブは野辺地の特産品ということで、地物にもこだわりを見せています。スプーンで小カブを削って口に運ぶと、美味しいスープをたっぷり含んだ小カブはまるで果物のよう。瑞々しい食感も堪りません。前菜から完全にノックアウトされました。
続いて小さな前菜が3つ盛られたお皿がやってきました。左から、鴨のロースト、ズワイガニとフルーツの一口パイ、ヒラメのカルパッチョ

一番左はローストされた鴨肉を巻いて、マスタードと黒オリーブが添えたもの。真ん中はかなりレベルの高い前菜で、ズワイガニのサラダをフワフワサクサクの卵形の小さなパイに載せたものです。これは相当な手間がかかってます。一番右はヒラメをカルパッチョ仕立てにしたもので、ブロッコリースプラウトが配色的にも素晴らしいですね。
料理のレベルも高いですが、料理にピッタリの食器が選択されている点も見逃せません。今回の紹介はここまで。次回にメイン以降を紹介します。
 
しょくじ房 おおにし
青森県上北郡野辺地町字野辺地168-1
0175-64-7110
17:00〜23:00(LO)
日曜休