星の王子さま・ウワバミとゾウ

「星の王子さま」より

世界中の人々に愛されているサン・テグジュペリの「星の王子さま(Le Petit Prince)」。冒頭では自分が描いた「帽子」の絵は、実は「ゾウをこなしているウワバミ」の姿なのだという話が出てきます。内藤濯(あろう)訳によれば次のような話です。

ぼくは、鼻たかだかと、その絵をおとなの人たちに見せて、<これ、こわくない?>とききました。
すると、おとなの人たちは<ぼうしが、なんでこわいものか>といいました。
ぼくがかいたのは、ぼうしではありません。ゾウをこなしているウワバミの絵でした。おとなの人たちに、そういわれて、こんどは、これなら、なるほどとわかってくれるだろう、と思って、ウワバミのなかみをかいてみました。おとなの人ってものは、よくわけを話してやらないと、わからないのです。

「ウワバミ」という聞き慣れない言葉に、子供ながらにいろいろな想像したことを思い出します。「星の王子さま」の象徴的なキャラクターである「ウワバミとゾウ」が、なんとキャラクターグッズになって売られています。

私はキャラクターものに弱いので、友人に1つ送ってもらいました。ウワバミの手触りは毛布のような肌触り、色も可愛らしく、チョンと書いただけの目も忠実に表現されています。ウワバミの形も原作通りで、ご丁寧にゾウがスッポリと入るようになっています。何という遊び心でしょう! 
こちらの商品は、星の王子さまショップ・五億の鈴(アクセサリー)で買うこともできます。