フレンチけの汁

フレンチけの汁を振舞う

津軽地方の郷土料理・けの汁がフランス料理風に? 
東奥日報記事(2007/11/30)の「『フレンチけの汁』あすお披露目」 という記事を見て、けの汁マニアの私は、いても立ってもいられなくなり、即座に弘前に行くことを決めました。
弘前フレンチけの汁」は、JR弘前駅で行われた特急「つがる」開業5周年記念イベントで初披露となりました。
「フレンチけの汁」は、弘前フランス料理研究会と「洋館とフランス料理の街ひろさき」を展開する弘前観光コンベンション協会が企画。弘前を代表するフランス料理店・レストラン山崎の店主、山崎隆氏が「フレンチけの汁」の仕込みを行いました。
かつお節、煮干し、豚骨、青森シャモロックを10時間煮込んでコンソメスープを作り、隠し味にみそも入れたのこと。さいの目状に刻んだニンジンやダイコン、ゴボウなど13種類の具材が入れられたそうです。

これが「フレンチけの汁」! 私の第一印象では豚骨や豚肉の味わいが強く、豚汁のような味わいに感じました。しばらく食べているとコンソメスープの深い味わいも分かり、具材として用いられていたチーズが絶妙だと思いました。野菜もたっぷりで、美味しい企画だと思いました。ごちそうさまでした。
先に紹介した記事によれば、次のようなお話がありました。

野菜や山菜を切りながら山崎さんは「フランス料理にも、野菜をさいの目にする『ブリュノアーズ』という切り方がある。津軽とフランスの味と技が融合した、おもしろいスープに仕上がると思う」と話していた。

けの汁は、私が思うに「和風ミネストローネ」だと思います。野菜をさいの目に切るところも、野菜がたっぷりで優しい味わいであるところもミネストローネにそっくりです。
余談ながら、私もけの汁マニアの端くれとして、アレンジけの汁はいくつか試みたことがあります。比較的成功(笑)したのは「キムチけの汁」。けの汁に「キムチの素」またはキムチを入れるもの。見た目が美しくない(爆)ので、ボツ記事となっていました。
皆さんもアレンジけの汁を考案されてはいかがでしょう?