弘前・高砂

高砂

歴史の重みを感じる城下町・弘前弘前城近くの親方町にある老舗の蕎麦屋高砂(たかさご)を訪ねてきました。創業は1913年(大正2年)。外観は立派な門構えのお屋敷である。よく混雑すると聞いていたので、時間を外して(昼2時頃)訪問しました。
暖簾をくぐり店内に入ると、テーブル席がいくつか並ぶ。その奥には座敷が広がり、落ち着いた雰囲気の中で蕎麦を楽しむことができる。今回は床の間の装飾品も見事な座敷で蕎麦を頂くことにする。

「ざるそば」(650円)を注文。程なくして現れた蕎麦は、うっすらと青みがかった色をしていて、挽きたての蕎麦であることを感じさせる。箸で蕎麦をつかむとフワリと持ち上がる。名店の蕎麦は必ずこういう感覚がある。茹でるとベッタリしてしまうような蕎麦であったら、こういうことにはならない。
こちらの蕎麦は細めの切りで、噛めば程好い弾力があり、すすれば喉越しが良い。細めの蕎麦は、しっかりとした味わいのつゆが絡み、絶妙な塩梅を見せる。ざるそばの海苔は味が濃く、蕎麦をグッと支える見事なもの。実に完成度の高い蕎麦で、スルスルとあっという間に食べてしまった。
運ばれてきた蕎麦湯はやや多め。蕎麦を楽しんだ後のつゆで頂く蕎麦湯は、つけつゆでは分からなかった出汁の香りが引き立つ。
蕎麦の繊細な味わいを楽しみたいので、店内が禁煙であれば更に素晴らしいだろう。
 
高砂
弘前市親方町1-2
0172-32-8025
11:00〜18:00
月曜休