弘前・真そばや 會(かい)

真そばや 會

弘前城より南西に当たる新寺町は、通りに面して歴史の重みを感じるような建築が散見される。
「真そばや 會(まそばや かい)」は1897年(明治30年)頃に建てられた旧商家を利用している。時間が止まったかのような落ち着いた雰囲気は、歴史を重ねた建物だけが醸し出せるものに違いない。
暖簾をくぐり店内に入ると、右手にテーブル席、奥に座敷席が広がる構造になっている。座敷席に座れば、庭を眺めて四季を感じながら蕎麦を頂くことができる。
看板メニューと思われる「特製會そば(冷)」(1,200円)を注文してみた。

エビの天ぷらを中心として、青じそ、のり、大根おろしかつお節、貝割れ大根うずら卵などの薬味や具が、彩り豊かに盛り付けられている。そのままつゆを器に流し込む、いわゆる「ぶっかけ蕎麦」である。
蕎麦は自己主張せず、味わいも喉越しも比較的大人しい感じ。つゆはカツオがしっかり効いているが、比較的さっぱりとしている。エビの天ぷらはサクサクとして、そばとの相性が良い。多彩な具との味わいと食感のコラボを楽しむ一品。濃厚な蕎麦湯を最後に頂いて満足度はさらに高まる。
 
真そばや 會 (まそばや かい)
青森県弘前市新寺町129
0172-37-3763
11:00〜20:00
火曜のみ 11:00〜16:00
水曜休