妙弘庵

妙弘庵

和食といえば寿司、天ぷら、うどん・そばですが、それぞれに専門店があって、同時にすべてを食べることはなかなか難しいでしょう。「妙弘庵」では、そのすべてが一軒のお店で堪能できてしまいます。和食のデパートのようなお店ですが、どれも中途半端になることなく美味しいです。
「妙弘庵」のメニューを見ると、あまりの豊富さに目移りしてしまうでしょう。蕎麦だけでも種類が多いのに、蕎麦に寿司を付けるか天ぷらを付けるか、両方付けるかなどによって、様々なメニューに展開していきます。優柔不断の人は要注意です。
寿司も天ぷらも蕎麦も食べたい贅沢モードだったので、そのすべてが堪能できる「妙弘庵弁当」(1,750円)を注文しました。

お重が仕切られて、蕎麦、寿司、天ぷら、煮しめが盛り付けられています。蕎麦は持ち上げると塊になるようなことはなく、コシも風味も見事な蕎麦です。蕎麦つゆは出汁がしっかり効いたどっしりとしたつゆで、蕎麦が大変美味しく頂けます。
寿司は5巻プラス巻物で、どのネタも新鮮で美味しい寿司でした。ちょっと小ぶりで上品な味わいです。この寿司と蕎麦で十分満足なレベルでした。
さらに、天ぷらは春菊と海老。春菊はパリッと揚げられているので、箸で持ち上げるとバラッと崩れてしまいます。こんな壊れやすい天ぷらをよく壊さずに盛り付けているものです。パリパリの春菊は、パリパリの海苔の様に舌触りが良く、とても楽しい味わいでした。エビの天ぷらはどっしりとして大満足でした。
煮しめにはシイタケとゴボウでしたが、若干しょっぱめでちょっと苦手。出し巻き玉子が甘くて、いいアクセントになりました。

さらに、茶碗蒸しと蕎麦湯もやってきました。実は青森の茶碗蒸しは甘い(!)ものが多いのですが、こちらは普通の味わいでした。よく見るとしっかり甘い栗が入っていたので、やはり青森の茶碗蒸しだなぁと興味深く頂きました。蕎麦湯を最後に頂いて、すっかり満足です。いやはや大充実ですね。

帰りがけに玄関先で、小さな「ひな人形」を発見しました。最近の青森は吹雪と格闘することも多いのですが、もう間もなく桃の節句なんですね。ちょっと心の温まる演出で嬉しいです。春は少しずつ近付いているのでしょうか。
 
そば料理処 妙弘庵
青森市浜館5丁目2-2
017-765-4078
11:00〜21:00
水曜休