大鰐温泉・南津軽 錦水(1)

南津軽錦水「春秋波濤」

青森県弘前市の南にある大鰐町は「大鰐温泉」が有名ですが、こちらにある「料亭旅館 南津軽 錦水(きんすい)」は豪華さと優雅さを兼ね備えた高級旅館として有名です。
青森グルメクィーンのジャミンさんが絶賛してやまなかった「和洋室」を予約して、冬の津軽を満喫してきました。本記事では室内の紹介はジャミンさんの記事に委ねて、料理を中心に紹介していきたいと思います。
入口からガラス張りの通路を抜けてロビーに進むと、加山又造作の陶板壁画「春秋波濤」が華麗に出迎えてくれます。

訪れた時は雪がたくさん残っていました。ロビーから庭園が見えましたが、雪をかぶった庭園は美しかったです。

ロビーから客室に向かう通路の途中には、高村光太郎作の「十和田裸婦像小像試作」がありました。十和田湖畔にある裸婦像の試作です。
 
 
温泉に入りくつろいだ後、いよいよ料理の登場となります。部屋食となりますが、今回は料理のためだけに別室を用意して頂きました。
 
『錦水夢見月膳』 和の心四季艶やかにおもてなし 平成二十年弥生

食前酒 オリジナル大吟醸錦水一献
氷を敷き詰めた器に、美しい大吟醸。香りが豊かで味わいまろやかなお酒。氷には菊も添えられて、気分が盛り上がる演出に大喜びです。

先附と前菜を紹介しましょう。桃色の器に、桃色の花のつぼみ。春らしい演出が光ります。
左手前が「先附 鱈子松前漬」。タラコとスルメイカを和えたもの。食前酒との相性が最高で、お酒がいきなり進んでしまいます。北の味覚で旅情もくすぐられます。
右奥が「前菜」より「河豚煮凍り」。フグが優しい甘さで煮凍りに仕立ててあります。添えられた菜の花、海老、熨斗梅(のしうめ)の彩り、季節感は素晴らしいものがあります。
右手前は「前菜」が盛り合わせてあります。すべて箇条書きしておきます。
蛍烏賊ほたるいか)時雨煮
帆立蕨雲丹(うに)焼き
松笠慈姑(くわい)蜜煮
紫蘇手毬寿司
揚こごみ
鶯蜜豆
芽キャベツ
酢取独活(うど)
三色玉子
一つ一つはとても小さいのですが、とても丁寧に作られています。見てよし、食べてよし。和食前菜の醍醐味を味わうことができました。青森らしく帆立が美味しかったです。独活はシャクシャクして上品な美味しさです。

「御椀 蛤潮汁仕立」。ハマグリのお出汁がしっかり効いて、ホッと落ち着きます。
(つづく)
 
料亭旅館 南津軽 錦水
青森県南津軽郡大鰐町字上牡丹森36-1
0172-47-5800
 
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