青森の味覚・酒菜ななお

酒菜ななお

青森に来たら魚を喰うべし。酒を飲むべし。
「酒菜ななお」は、青森の味覚である酒と魚が堪能できる居酒屋。少し値は張るが、味はかなり絶品である。店内は左手にカウンター席、右手に小上がり。あまり広くないので予約されることを推奨。店内はジャズが流れる小粋な雰囲気・・・と言いたいが、喧騒でジャズはかき消される。賑わっているのは良いことだ。

「刺身盛り合わせ」。北の味覚を堪能するならば、やはり刺身であろう。注文に応じて如何様にも造ってくれる。タコの吸盤と身は柔らかくてモチモチ、旨みがジワリ。青森のタコは隠れた絶品である。北の味覚と言えば、何と言ってもウニ。南に住んでいるとウニと言えば瓶詰めのものしか想像できないが、生のウニは甘くて舌で溶けます。ウニは青森の味覚を語る上で必須アイテム。
この日オススメは金目鯛の刺身。優しい甘さと食感はまさに驚き。通常の人はこのあたりで落城する(笑) 珍しいところではホッケの刺身も良かった。青森名産の食用菊、ミョウガが刺身に彩りを添える。時鮭、ツブ貝など北の味覚が満載であった。青森バンザイ。

「鱈白子の北前」。こちらの店では、トロトロの鱈白子を西京焼きか北前に仕上げてくれる。北前とは昆布で作った船に白子を乗せて焼いたもの。本日も大漁です(笑) 白子のクリーミーな味わい、昆布の旨み、醤油の香ばしさが三位一体。これも驚きの一品。酒が何本あっても足りません。

「ななおの温野菜」。色とりどりの温野菜が蒸しあがって登場です。個人的に「蒸し」は最強の調理法だと思っています。野菜本来の旨みが逃げません。唐辛子を少し利かせたポン酢で頂きます。ポン酢で食べる蒸し野菜・・・ヤバイ美味しさです。この技はイタダキッ。

魚の塩焼き。ご自慢の魚だったのですが、魚の名前は酔っ払いの耳には届かず。激ウマです。焼き魚には地酒がよく似合う。

季節を感じる一品として「真ゾイの桜蒸し」。桜の花をあしらって真ゾイという魚を蒸し上げたもの。桜がフワリと香って、春が来たねと笑顔になります。優しい塩加減が絶妙でした。彩りも美しく、お見事としか言いようのない絶品です。
春は出会いの季節。旨い酒と肴で、新たな出会いに感謝しましょう。
 
酒菜ななお
青森市本町5-6-11
017-721-5766
17:00〜23:00
月曜休