原食堂・なんちゅうか 天中華

昔ハウスの即席めんのCMで大橋巨泉氏の「なんちゅうか 本中華!」というフレーズが有名になりました(世代モロバレ)が、青森には何と「天中華」というメニューが存在します。
「天中華」とは「天ぷら中華そば」のことです。まずは実物をご覧頂きましょう。

中華そばの上に天ぷらが載っています!
青森の中華そばは、焼き干しあるいは煮干ダシのスープが通常なので、他県の者からすれば、そばやうどんのつゆのように感じます。使われる麺もかんすいが弱い白っぽい麺なので、細いうどんのように感じるかもしれません。
アオモリ探検隊記事(2008/06/04)で、あおもり くどうさんが、中華そばに唐辛子を振ったら「うどんの味がします(笑)」と書いていますが、青森の中華そばの場合、本当にうどんの味になってしまいます。
『中華そばとそば・うどんの境界線があいまい』*1な青森の食文化なので、中華そばに天ぷらが載っても問題ないのです。実際お出汁が良く効いたつゆ(あえてスープと呼ばない)が天ぷらに染みて、美味しいです。
こちらの天中華は「原食堂」のものです。「原食堂」では中華そば、各種どんぶり、カレーライスまで幅広いメニューを揃えた庶民的な食堂です。青森経験値が低いと入りにくい構えですが、店内は清潔感のあるお店で好印象です。

別の機会にカツ丼も食べてきました。何を食べても美味しいと思います。
 

原食堂
青森県青森市松原1丁目14-6
017-735-2327
 
 
 
 
「天中華」は、津軽地方の昔からある食堂等で見つけることができます。reev21さんの青森・下北 お散歩ブログ(2008/03/13)にある亀乃家(五所川原市)の「天中華」も食べてみたいものです。

*1:これが現在までの結論で、この知識があれば「中華ざる」の存在も容易に納得できます。