八甲田そば処 きこり

いよいよ紅葉が始まりつつある八甲田山。八甲田から黒石方面へ国道394号線を走り、大峡谷をまたぐ城ヶ倉大橋を越える(城ヶ倉大橋によって大峡谷を越えても、まだ青森市内です)と、スノーシェルターの先の左手にログハウスが現れます。(この少し先に「山のかあさんの店」があります。)

こちらこそ売り切れ御免の手打ち蕎麦が味わえる「八甲田そば処 きこり」です。店内は6人が座れるくらいのカウンター席と4人掛けテーブル席が1つあるのみ。厨房の奥で店主が優しく迎えてくれます。

お昼のみの営業で、平日20食、土日30食というから、食べられたらラッキーに近いものがあります。しかも、山の天気は変わりやすいというのに、雨の日はお休みです。雪深い場所なので冬期は休業となります(今年は11月の最初の連休頃までとのこと)。
「きこり」の店主、伊藤勲氏は八甲田スキースクールの校長でもある山男。道産子らしく蕎麦も北海道産だそうです。
ひんやりと冷える日でしたので、「天ぷらそば」(1,400円)を注文してみました。野菜を洗う音、天ぷらを揚げる音を聞きながら、静かに待ちます。

やがて天ぷらが先に登場しました。天ぷら、てんこ盛りです!
エビ2尾、舞茸、インゲン、茄子、かぼちゃ、さつまいも、シソ、ピーマン、ミョウガ・・・と驚きのラインナップ。野菜は地場産のものを使用しているそうです。表面はカリッサクッとしていながら、中は優しく火が通っていて、素材の味が生きています。

すぐに熱々の蕎麦も登場しました。ご自慢の蕎麦は風味が生きていています。少しもっちりとした歯ざわりでありながら、喉越しが良く、スルスルと行ってしまいます。
つゆは少ししょっぱめながらも出汁が強く効いていて、どっしりとしたつゆです。たっぷりの天ぷらをつゆに付けながら頂くと、つゆをたっぷり吸った衣とともに野菜の旨みが口に広がります。
値段は少し高めではありますが、期待を裏切らない見事な一品を味わうことができます。
 

八甲田そば処 きこり
青森市荒川字寒水沢150-1
0172-54-8063
11:00〜14:30 (売切れ次第終了)
※売り切れるのが早いので、早めにお出かけ下さい。