黒石・金の銀杏(いちょう)


美味しいお店の情報に詳しいmamagoさんから、黒石の美味しい蕎麦屋を教えて頂き、早速訪問してきました。お店の名前は「金の銀杏(いちょう)」というお店です。
今の時期、「金の銀杏」の隣にある大きなイチョウの木(樹齢300年のメスの木)は、熟したギンナンの実をたくさん落としていました(ご自由にお拾い下さいとのこと)。あの独特な臭いには閉口してしまいますが、いよいよ秋が深まりつつあるのだと改めて感じます。

イチョウの落ち葉とギンナンの実。秋は深まりつつあります。

黒石市中心部の「こみせ通り」には、藩政時代のアーケードがそのまま残っており、大変趣深い地区になっています。「金の銀杏」は「こみせ駅」の裏手に当たり、広い駐車場も完備されています。

店内は木目が美しい造りになっていて、木の温もりがそのまま伝わってくるかのよう。店内があまりにきれいで実感が沸かないですが、築200年程の古い蔵をリフォームして造ったとのことです。
最もスタンダードと思われる「生粉(きこ)打ち せいろう」(700円)を注文しました。いわゆる「もりそば」ですが、蕎麦の味を楽しむには一番かもしれません。ちなみに「生粉」を「なまこ」と読んでしまいました。蕎麦粉は基本的に北海道幌加内産で、青森県蓬田産のものをブレンドすることもあるそうです。

初めは何も付けずにどうぞとのお言葉を頂き、試しにそのまま食べてみました。すると、蕎麦の香りが鼻を突きぬけて、後には蕎麦の甘さが舌に残るではありませんか。これはビックリの美味しさです。
後はもう無我夢中で食べるだけ。摩り下ろされたばかりの本ワサビを蕎麦に少し付けて、つゆに少し付けズズッとすすると、蕎麦の旨みが強調されて本当に美味しいです。蕎麦の切りは少し幅が広め、蕎麦は程好い歯ごたえがあり、喉越しも素晴らしいです。蕎麦つゆは出汁がしっかり効いた濃い目のもので、タレという表現が合いそうなくらい。薬味はワサビ、大根おろし、ネギの3種類で、どの薬味も蕎麦にはピッタリの相性でした。
イチョウの大木に抱(いだ)かれた蕎麦のお店に、秋を見つけに行きませんか。
 
手打ち蕎麦や 金の銀杏
青森県黒石市浦町2-4-2
0172-53-7286
11:00〜14:00
17:00〜21:00 
※夜の部は当分の間中止とのこと
火曜休