三本木農業高校、馬術部


「ふるさと」駅の隣は「三農校前」駅。10月4日公開の映画「三本木農業高校、馬術部〜盲目の馬と少女の実話〜」の舞台、青森県立三本木農業高校の最寄り駅です。(参考:まるごと青森さんの記事(2008/06/03)

校門より敷地内を眺めると、総合大学のキャンパスのようなスケールの大きさに驚かされます。それもそのはず、敷地面積は東京ドーム12個分(約52万平方メートル)、周囲は約4キロメートルもあるそうです。
 
映画「三本木農業高校、馬術部」も見てきました。人と馬の心のふれあい、命の大切さ、友情愛情・・・学ぶものが多い映画でした。何よりも八甲田山を背景にした三本木農業高校の四季の移ろいが美しく描かれています。春には桜、夏には青い芝生、秋には紅葉、冬には雪景色。じっくり時間をかけて撮影されているので、青森の美しさを再発見できます。

主人公の菊池香苗役を演じたのは、新人の長渕文音さん。朴とつとした演技がとても自然で良かったと思います。馬術部顧問役の柳葉敏郎さんは秋田県出身ということで、東北人特有の温かみが出ていました。人と人のぶつかりあい、人と馬の心の交流・・・憎いまでに泣かせる場面設定。ハンカチなしでは見られない感動ものに仕上がっています。青森県民ならば是非鑑賞して、青森の美しさに自信を持ってほしいと思います。
三本木農業高校は今年で創立なんと110周年。今回の映画化は、素晴らしい記念になったのではないでしょうか。
デーリー東北記事(2008/10/25)の「三本木農業高校が創立110周年記念式典」より

県立三本木農業高校(遠藤智久校長、生徒615人)は25日、十和田市の同校で創立110周年記念式典を開いた。出席した生徒や関係者約930人がこれまでの歩みを振り返るとともに、同校のさらなる発展に向け、決意を新たにした。
同校は一八九八年に青森県農学校として開校。県畜産学校、県立畜産学校と名称を変えながら、一九四八年に現校名になった。これまで約二万人の卒業生を送り出し、地域の農業振興を支えてきた。
遠藤校長は「これからも輝かしい実績を残した先人たちの思いを引き継ぎ、何事にも果敢に挑戦してほしい」と生徒を激励。
生徒会長の畠山優美さんが「時代や社会の要請に応えながら、一歩一歩新たな三農の歴史をつくっていきたい」と抱負を述べた。
最後に、同校の有志が力強い和太鼓を、吹奏楽部が息の合った美しい演奏を披露し、節目の年に花を添えた。