カフェ 208 209



「208 209」。マンションの部屋番号のような謎めいた数字。何を隠そう、新町の名店「四季の千成」の上で営業しているカフェの名前である。カフェが好きなので何度も足を運んでいたが、思えば記事にするのを忘れていた。食べログのレビューによると、この不思議な店名は村上春樹の小説に出てくる双子の女の子の名前(記号?)だそうだ。
階段を上り扉を開けると、適度な古さと新しさが混在するような空間が出現する。テーブル席のある部屋には書棚が配置され、本がたくさん並んでいる。奥の窓際の部屋には大きなソファーが置かれていて、ゆったりとくつろぐことができる。

窓際のソファーに座り、新町通りを眺めてみる。かつては向かいにモスバーガー青森新町店(2007/09/30)が見えたが、撤退してしまった。その先にはアオモリ探検隊のアジト(笑)がある。年々賑わいを失いつつあるという新町通り。こちらのカフェのように、若い人たちに好まれるお店が増えてほしい。
カフェということで、コーヒー、紅茶、エスプレッソを始め、様々なドリンクメニュー、アルコールも揃えてある。面白いところでは、アイラ島モルト(ウィスキー)飲み比べセット。6種類のモルトが飲み比べできるのであるが、メニューには村上春樹が語る「癖のある順」が紹介されている。店主は村上春樹が好きらしい。
食事メニューもさり気なく充実していて、ホワイトシチュー、グリーンカレーキーマカレー、本日の炊き込みご飯を選ぶことができる。どれもサラダが付いてくるのが嬉しいところ。


グリーンカレー
カフェのカレーと侮るなかれ。スパイシーでココナツミルクも効いた本格的なタイ風グリーンカレーを楽しむことができる。スプーンでかき混ぜるとすぐに分かるが、キノコやナスがゴロゴロとたくさん入っていて、とても食べ応えがある。サラダと一緒に美しく盛り付けられたライスとともに。


食後にはスイーツの誘惑。常時4種類程度のケーキが用意されている。「チョコレートシフォンケーキ」とコーヒーを注文してみた。ふんわりしっとりとした美味しいケーキ。生クリームやチョコレートソースも添えてあって大満足である。

残念ながら2011年9月17日をもって閉店となりました。 
208 209

(208 209)  
青森市新町2-5-3 2F
017-723-4667
11:30〜24:00 (23:00LO)
土祝日 12:00〜24:00 (23:00LO)
日曜・第2月曜休
※月曜祝日の場合、日曜営業、翌日休業