八戸・おがみ神社



「おがみ神社」は、八戸市の中心部、市庁やJR本八戸駅に近い場所にある神社。八戸の夏の祭、八戸三社大祭の三社の一つです。「おがみ」という字は大変難しく、雨の下に口を3つ横に並べ、最後に龍を書きます。「おがみ」の名は、「女の神」の意味を持つ「於加美」から、あるいは「女将」「義経のおかみさん」から来ているという説があります。

元中年間の1205年、平泉時代の源義経夫人・久我(こが)御前が亡くなり葬られました。のちに法霊大明神としてあがめられ、「法霊(ほうりょう)さん」の名で親しまれています。法霊大明神は龍神で、1871年(明治3年)の神仏分離令で「おがみ神社」に改号されました。
八戸での義経一行の記録が記されている「類家稲荷大明神縁起」を所蔵していましたが、現在は市立図書館に収められています。久我御前が生前使っていたといわれる手鏡は、現在もおがみ神社が所蔵しています。

八戸の夏の祭・八戸三社大祭の三社の一つとしても知られています。1721年(享保6年)に、法霊大明神(おがみ神社)が神輿行列を仕立てて、長者山三社堂(長者山新羅神社)に渡御したことが八戸三社大祭の起源です。
毎年5月中旬には、おがみ神社で神楽祭が開催されます。おがみ神社に所属する神楽「法霊神楽」が、権現舞・山の神・翁・三番叟・剣舞・八幡舞・番樂・鶏舞・注連切舞を舞手を代えながら奉納されます。また、同時に通常は冬に行われる祭「えんぶり」なども奉納されます。

<参考>
http://www.hachihaya.net/H_Kanko/contents/Ogami.html
あおもりの文化財 移転のお知らせ