鮨 ごん八

青森市を流れる堤川の河口付近、石森橋のたもとに「鮨 ごん八」という寿司店があります。今年6月6日に移転してきたばかりなので、ピカピカの綺麗なお店です。少し高級感のある雰囲気ですが、敷居が高い訳ではありません。店内は奥にカウンター席、手前にテーブル席が用意されています。
一日一麺さんの記事を拝見し、美味しいお店に間違いないと予想していましたが、実際に美味しいお店でした。寿司だけでなく、お料理にも力を入れているところが要チェックです。
にぎりは1,050円からありますが、今回は昼のコース(1,575円)を注文しました。昼のコースでは、お料理3品と寿司6個を頂くことができます。

茄子のおひたし、枝豆あん(ずんだ)添え
茄子と枝豆という夏を感じるような食材を用いた冷製の前菜。季節は秋に入っていますが、どこか夏を感じていたい切ない気持ちが伝わります。茄子はしっかりお出汁が効いていて、大変美味しかったです。枝豆あん(ずんだ)の爽やかな風味に包み込まれて、夏の思い出を閉じ込めるかのようです。

嶽きみのスープ
青森の秋の味覚、嶽きみがスープになって登場です。寿司店らしくない一品に、嬉しい驚き。そっと口に運ぶと、嶽きみの甘〜い甘〜い美味しさが舌を包み込みます。聞けば、嶽きみだけはなく、ニンジンやタマネギを使って野菜の甘さを最大限に引き出しているそうです。寿司に入る前に、早くも落城の予感・・・。


にぎり寿司6個
にぎりは少し大きめなので、6個とはいえ、なかなかの食べ応えがあります。少し酸味を感じるシャリとネタのバランスも良いと思います。細工を加えた寿司と言うよりも、素直にネタを楽しむタイプの寿司です。写真だけでも美味しさが伝わるような寿司ではないでしょうか。


焼き魚(さんま)に小さな料理を添えて
秋の味覚の代表格、さんまが香ばしく焼かれて登場です。さんまでネギを包み込むような工夫はお見事。さんまから滲み出る美味しい脂をネギが吸ってくれるので、さんまの旨みをくまなく楽しめます。少し焦げたネギの香ばしさが一段と食欲をそそります。
さつま芋のレモン煮、嶽きみのクリームチーズ和えは、爽やかな酸味と甘味が絶妙です。秋をしっかり楽しむような小品でした。最初に出てきた夏モードから最後は秋モードへ、季節の移ろいまで表現してしまう見事な料理でした。
寿司そのものより、お料理に目移りしてしまった感が否めませんが、トータルで見た満足度は抜群でした。次回は寿司そのものをさらに堪能してみたいと思います。
 

鮨 ごん八
017-735-5844
青森市青柳1丁目11-10
11:00〜13:30
17:00〜21:30(LO)
水曜休