ホットアップルサイダー


幅広く青森の食に精通されているtakapuさんの記事で、初めて「ホットアップルサイダー(hot apple cider)」という飲み物の存在を知りました。期間限定で青森フェリーふ頭のレストラン「ハーバーキッチン」(青森市沖館2)で販売されているとのことで、早速はせ参じました。

ホットアップルサイダー(150円)
「ホットアップルサイダー」とは、温かいリンゴジュースのような飲み物。リンゴの果汁を温めてクローブ、シナモンなどの香辛料で香り付けます。例えばこちらの記事でも確認できるように、「ホットアップルサイダー」は、冬のニューヨークの風物詩として親しまれているそうです。
英語の「サイダー(cider)」には炭酸飲料という意味はなく、「絞りたての果汁」の意味だそうです(英語で炭酸飲料はsoda)。ciderの綴りをよく見るとフランス語の「シードル(cidre)」とソックリですね。

早速飲んでみましたが、リンゴの酸味と甘味が口いっぱいに広がって、とても爽やかな味わいです。何よりも、体を芯まで温めてくれる優しさがあります。こんな美味しい飲み物が、どうして今まで日本に伝わって来なかったんだろう?

販売スタッフの皆さん (右端が代表の塚本さんかな?)
「ホットアップルサイダー」は、青森市浪岡を中心に地域活性化の活動をしている市民団体「PaSaPa(パサパ)」(塚本艶子代表)の皆さんの手により作られています。今回は先行発売でしたが、いよいよ来月から土、日曜日に道の駅「なみおか」(アップルヒル)で本格的に販売されます。
今回頂いた「ホットアップルサイダー」は早生種の「つがる」で作られていました。今後時期が移り変わるにつれて、使用するリンゴの品種も変えていくとのこと。時間とともに様々な味わいのホットアップルサイダーが味わえるというのも興味深いです。
何はともあれ、新鮮な感動が味わえますので、是非お試し頂きたいと思います。

同時に発売されているリンゴ果汁を使った「アップルサイダーシフォンケーキ」(1個500円)と「アップルサイダーターツ」(1切れ120円)も要チェック。地元産の厳選された玄米や鶏卵を使用しているそうです。
今回の「ホットアップルサイダー」に関する新聞記事を紹介します。毎日新聞2009年9月15日記事の「ホットアップルサイダー:来月から道の駅「なみおか」で販売 /青森」より

 青森市浪岡を中心に地域活性化の活動をする市民団体「PaSaPa(パサパ)」(塚本艶子代表)は、リンゴ果汁を温めた「ホットアップルサイダー」(150円)を10月から土、日曜日に道の駅「なみおか」(アップルヒル)で本格的に販売する。今月19〜21日午前11時〜午後2時は、青森フェリーふ頭のレストラン「ハーバーキッチン」(青森市沖館2)で先行販売する。
 ホットアップルサイダーは米国の農園や街頭で売られている、リンゴ果汁にシナモンなどのスパイスや生クリームを入れて味わう飲み物で、米国では「冬の風物詩」として人気が高いという。
 アメリカ人研究生から話を聞いた塚本代表らが、「リンゴの産地の青森でも飲めないか」と3月から会のメンバーと試飲会を開催。何度か試すうちに、市販のリンゴジュースではなく搾りたての果汁を使ったところ、香り高い味わいに仕上がった。5月に道の駅で試しに販売したところ、「期待以上のおいしさ」と好評で、2日間で用意した100杯すべてを売り上げたという。
 塚本代表は「温かいのに、生食のリンゴを食べているようなフレッシュさと香りが特徴。新しい観光資源になれば」と期待を寄せている。飲料と共に、リンゴ果汁を使った「アップルサイダーシフォンケーキ」(1個500円)と「アップルサイダーターツ」(1切れ120円)も発売される。問い合わせはパサパ(電話0172・69・1770)へ。【鈴木久美】

 
<参考>
青森・浪岡ホットアップルサイダー
 
(2010年12月31日追記)