西洋茶寮 salon de 甚兵衛・清水森ナンバのカレー


津軽の伝統野菜の一つに、「清水森ナンバ」という唐辛子があります。津軽藩初代藩主・津軽為信公が京都から持ち帰り、清水森地区に栽培させたのが始まりといいます。(画像出典:まるごと青森
「清水森ナンバ」を使った「一升漬け」は、津軽必殺の辛味調味料。馬肉鍋、馬刺し、醤油系カップラーメン・・・何に入れても刺激的な美味しさに早変わりです。未体験の方には是非試して頂きたい逸品。青森県下の観光地(例えば、津軽藩ねぷた村)などで購入できます。
最近では青森市内(例えば「マックスバリュ浜田店」)でも「清水森ナンバ」が購入できるようになり、Kuu@まるごと青森さんのように「一升漬け作り」に挑戦してみるのも面白そうです。
先日、弘前市百石町展示館内にある「西洋茶寮 salon de 甚兵衛」で「清水森ナンバ」を使ったカレーを頂いてきました。

「帆立と青南蛮のカレー」(945円)
「在来津軽 清水森産青南蛮入り」ということで「清水森ナンバ」を使用しています。


青森名産のホタテがゴロンと入って、ホタテの甘みと旨みをしっかり堪能できます。「青南蛮」も細かく刻まれてカレールーに混ざっており、刺激的なスパイシーさに華を添えます。カレーのスパイスと青南蛮の辛味が相まって、かなり刺激的で汗もしっかりかいてしまいます。汗をかいた後の爽快感は堪りません。青森らしさを生かした美味しいカレーだと思います。

「西洋茶寮 salon de 甚兵衛」は明治大正期のロマン漂うサロン。明治期の土蔵造りをそのままに、格調高い木目調の内装にステンドグラスも飾り付け、オシャレでハイカラな空間となっています。和服に割烹着(エプロン)という「女給スタイル」の店員さんも素敵です。
レストラン山崎系列のお店ということで、どの料理も大変美味しいです。メニューがかなり豊富で目移り必至なのですが、津軽産そば粉を使用した「ブリュターニュ風クレープ」が気になっています。

百石町展示館は、1883年(明治16年)に宮本甚兵衛が土蔵造りの建物を「角三」呉服店の店舗として建てられたもの。店名の「甚兵衛」はここから名付けられています。なお、「salon de 甚兵衛」は「中休み」を取られるようなので、時間帯を外した場合は注意が必要です。
 

西洋茶寮 salon de 甚兵衛
青森県弘前市百石町3-2 百石町展示館内
0172-31-1631
9:30〜20:00 (中休みあり)
無休