2010年新幹線開業に向け、既存の資源を最大限に生かす!

明けましておめでとうございます。
青森にとって記念すべき年となる「2010年」が幕を開けました。いよいよ本年12月、東北新幹線の八戸・新青森間が開業します。1972年の盛岡・青森間の基本計画決定から何と38年、遂に東北新幹線が全線開通となります。

最新鋭車両「E5系」の導入は、開業4ヶ月後の2011年3月。最新鋭車両の導入を待たず「前倒し」する形で、東北新幹線の八戸・新青森間は開業します。2011年3月は九州新幹線(鹿児島ルート)も全線開通するので、観光客を九州に取られないよう、青森県庁の働きかけにより開業を前倒しすることになったのです。
新青森駅に新幹線が来る時期は「冬」。冬に観光客を呼び込む準備はできているでしょうか。新青森駅青森駅を結ぶアクセスルートも、整備は不十分と言わざるを得ません。新幹線でやってきた観光客をスムーズに青森駅周辺に呼び込むことができるでしょうか。
私が提案したいのは、既存の資源を最大限に生かし、新規投資は最小限に抑えることを徹底することです。
青森のお金のかからない観光資源として、寿司や郷土料理をもっと積極的に活用すべきだと思います。青森市は早く「寿司の街あおもり」を宣言し、街づくりに「寿司」を前面に出して欲しいと思います。青森の魚は冬に美味しいので、冬の観光資源としてグルメはかなり有効だと思います。「雪」も南国の者からすれば「幻想的」なものですらあります。
新青森駅青森駅を結ぶ交通手段にタクシーを活用してはどうでしょうか。新青森駅青森駅(および周辺ホテル)の間の料金は均一制にし、料金の透明性を確保する。新青森駅青森駅間の主要経路になる国道4号線にタクシー・バス専用レーンを設け、アクセスの定時性を確保する。供給過剰な青森のタクシーを活用しながら、手軽で確実なアクセスを確保することができます。
青森駅前の文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」の建設には賛成しかねます。1,100億円の青森市の財政規模に対して「ねぶたの家 ワ・ラッセ」の総事業費は50億円。正直なところ「大きすぎる買い物」ではないでしょうか。
第1に、既存の「ねぶたの里」と役割が重複しています。この点について明快な説明がないように思います。第2に、「アウガ」あるいは「アスパム」内に文化観光交流施設を設けることは検討しないのでしょうか。特に「アウガ」の経営支援が問題になる中で、新規の公共施設を作ることに疑問を感じます。第3に、建設予定地はかなり海寄りなので、「ワ・ラッセ」から「アスパム」に人が流れると、新町商店街への流れが形成しにくくなります。地元商店街の活性化に本当に役立つのでしょうか。

新幹線開通までカウントダウンが始まりました。青森県民一丸となってアイデアを絞り、新幹線開通を青森経済活性化の起爆剤にしてほしいと思います。
参考:http://www.toonippo.co.jp/kikaku/shinkansen/index.html