幻のパン・Oven39


青森市桜川の住宅地に、入手の難しさから「幻のパン」と評される美味しいパンを売るお店があります。その名も「Oven39」(オーブンさんじゅうきゅう)。お店には全く看板が出ていないので、知らなければたどりつけません。お店の場所を知っていても、早めに買いに行かなければ入手もできません。

こちらのお店は、背伸びせずに等身大でパンを売るお店。決して派手さはないけれど、抜群に美味しいパンを作っています。お店を切り盛りするのは、優しい笑顔が印象的な女性店主。出来立てのパンをそのまま店先に並べるスタイルで販売されています。

こちらのお店の看板商品は「食パン」(1/2斤210円、1斤420円)。キュートな行動派青森グルメクイーンのobaさんから「食パンは外せない」と伺っていたので、まず最初にオーダーしました。

てっぺんのお山の部分はカリッとしてフランスパンのような味わい。中はフワフワでシフォンケーキのような柔らかさ。一口頬張ると、小麦の優しい甘さに絶妙な加減の塩が効いていて、何とも優しい気持ちになります。
焼きたてのパンは、ふんわりとした甘い香りが周りを包みます。車でパンを運ぶと、車の中がパンの優しい香りでいっぱいになりますよ。

くるみのパン09(150円)
くるみの風味がパンの甘みと相まって抜群の美味しさを奏でます。個人的には、食パンとくるみのパンは外せないと思います。

天然ホシノ酵母 木の実(150円)
ナッツやドライフルーツを練りこんだパン。シンプルな食事パンが基本的なラインナップですが、こちらのパンは菓子パンのような楽しさがあります。
店主は「うん、今日もいい色で焼けてるね♪」などパンに一声かけながら、パンをカゴに入れてくれます。一つ一つパンに愛情を込めて作っている様子に心も温まります。
パンの中には1個60〜100円程度で買えるものもあり、通常では考えられない値段になっています。パンの美味しさと安さから、そして何よりも女性店主の優しい接客に惚れこんで、地元のお爺さんお婆さんも嬉しそうにパンを買っていきます。外は吹雪いて寒くても、ふんわりとした温かさに包まれたお店なのだと感動してしまいました。

大きなしずく(100円)
外はカリッ、中はフワッとしています。適当な大きさに切って、ハム、チーズ、野菜を挟んだら美味しいだろうと思います。

カイザーゼンメル(60円)
カイザーゼンメル(Kaisersemmel)は、うずまきのような型で模様が付けられたパン。ウィーンでは人気の朝食パンで、ハムやチーズを挟んで食べると美味しいです。1個60円って考えられない値段です。
冬季は店舗前に車が止めにくいので、試験的に通常よりも早く10時半から開店しているそうです。平日の(通常期11時開店に対して)10時半頃から並ぶ気持ちで出向かないと、パンを買うことはできません。
 
Oven39
青森市桜川9丁目1-27
11:00〜
土日祝休