青森・トコトコ舎のこめたまロール

東日本大震災に被災された方には心よりお見舞い申し上げます。不幸にして亡くなられた方には謹んでご冥福をお祈り申し上げます。救援物資が速やかに行き渡り、一日も早く復旧復興できますよう祈念申し上げるとともに、微力ながらも可能な限り支援させて頂きたいと思います。
被災地において、想像もつかないような悲惨な状況があることは十分承知しております。しかしながら、震災からの復興のためには経済の活性化も重要です。地域経済活性化の一助になりたいという趣旨から記事を書かせて頂きます。なお、当ブログの記事はすべて震災前に取材を行ったものです。
 
震災により運休を続けていた東北新幹線ですが、3月23日に新青森〜盛岡で部分復旧する予定と伺っております。新幹線復旧の折に是非お試し頂きたいのが、新青森駅1階にある「トコトコ舎」の「こめたまロール」。「トコトコ舎」は、常盤村養鶏農業協同組合(トキワ養鶏)のアンテナショップです。

「こめたま」は、トウモロコシや小麦の輸入飼料ではなく、日本の米を与えられ、平飼いで元気に走り回って育った鶏の卵。FOOD ACTION NIPPONアワード2009で大賞&農林水産大臣賞をダブル受賞しています。淡いレモンイエローの黄身が特徴で、さっぱりと上品な口当たりながら、旨味たっぷり栄養たっぷり。
店頭ではトウモロコシで育った鶏の卵と比較して陳列してありますが、写真左の「こめたま」は淡い黄色をしています。昔の卵はこういう淡い色が普通でしたというお話にも納得。東北牧場の「身土不二」(2009/02/16の記事)を思い出すような自然な黄色です。

「こめたまロール」(1切れ180円)は、SKIP EGGの関パティシエの考案で作られたロールケーキ。淡い黄色の「こめたま」から作られたスポンジは、ほのかに黄色いスポンジ。シフォンケーキのように、ふわんふわんでとても優しい食感。「こめたま」が持つ美味しさを如何なく味わうことができます。「こめたまロール」に使われているクリームは、ミルキーなのにさっぱりとしていて、口の中でスーッと溶けていきます。甘さも控えめなので、生クリーム本来の味わいがしっかり堪能できます。

スポンジのふわんふわんな食感にかぶせるように、スーッと優しく溶けていく生クリームの快感。この感動は食べないと分からないと思います。スポンジとクリームだけで作られるシンプル極まりないスイーツだけに、ごまかしは全くできません。関パティシエの技に改めて舌を巻いてしまいます。

個別包装の一切れだけを購入できるというのは、旅客の多い新青森駅にはピッタリの販売方法。各地で美味しいものを食べ歩く旅行客の「少しずついろいろ食べたい!」というワガママを見事に叶えてくれます。新幹線車内に持ち込んで、ゆったりとスイーツタイムを堪能するのもオススメです。
朝一番は売り場いっぱいに入荷されますが、昼過ぎにはほとんど売り切れてしまうほどの大人気商品でした。
 
トコトコ舎
青森県青森市石江高岡140-2(あおもり旬味館内)
017-752-6535
9:00〜20:00
年中無休