八戸・味小径 千陽


青森県八戸市ウミネコで知られる蕪島の近く、雄大な太平洋に臨む八戸市水産科学館マリエント4階に、日本料理の名店「味小径 千陽」があります。さくらさんからのコメントで記事にしていないことに気が付き、急きょ記事にしました(笑) まるごと青森さんの記事(2010/03/05)と内容が重複しますが、まるごと青森チームとの共同取材に基づいています(凄い時間差攻撃になってしまいました…)。
青森グルメブログ期待の若手、裕ちゃんに記事をカブせて頂きましたので、併せてご覧ください(笑)


「味小径 千陽」はマリエント内にありますが、入館料は不要です。お店の前のスペースには、漁港に関連する展示品が置かれていました。

店内はガラス窓で囲まれて眺望満点。外に向かってカウンター席が並び、テーブル席も多数用意されています。
日本料理店と言うと格式が高そうな印象を受けますが、こちらのお店は食通を唸らせる程の料理を提供しているにも関わらず、敷居は低く気軽に立ち寄れる雰囲気です。
以下で紹介するランチメニューは2010年2月の取材に基づくため、現在のランチメニューとは異なります。最新のランチメニューについては、さくらさんの記事をご覧下さい。
最も豪華なランチメニュー「千陽刺身膳」からご紹介しましょう。

「千陽刺身膳」(小鉢、お味噌汁、お漬物付、2,500円)は、新鮮な近海天然ものを使用したお刺身御膳。

「豪華絢爛」をそのまま形にしたような豪華刺身盛り合わせ。繊細でありながら、ダイナミックな盛り付けに思わず目を見張ります。訪問した日の刺身は次の通り。


隣の八戸えびす浜漁港で捕れたタコ、アワビ、ヒラメ。タコの優しい弾力に思わずニンマリ、えびす顔(まるごとチームの表現を頂きました)。見るからに美味しそうなアワビは、食べたらもっと美味しい。優しい歯触りとともに、舌に広がるアワビの旨み、鼻を抜ける磯の香りを堪能します。

高級魚介で知られるブドウ海老(北海道産)。まったりとした食感とともに楽しむブドウ海老の濃厚な旨み。八戸に来るとブドウ海老を頂く機会が多いのは何でだろう〜♪


三沢のホッキ、岩手県野田村のホタテ。三沢特産のホッキ貝はザクザクとした食感とともに、ほとばしるような旨みが魅力。三陸海岸・北リアスにある野田村のホタテは滋味豊かな甘みと旨みであふれ、もう言葉になりません。

小鉢には青森郷土料理の「タラの子和え」。津軽地方では人参たっぷりで作るのが定番ですが、南部地方では大根もたくさん使うのが特徴だそうです。もう一つの小鉢には、大きくて真っ白な大福豆。小鉢もお新香も味噌汁もしみじみと美味しかったです。
 
ランチメニューで必見なのは、1日20食限定の「八戸えびす浜漁港えびす浜膳」(小鉢、お味噌汁、お漬物付、1,000円)。

八戸えびす浜漁港で捕れたての魚を主に使用した、新鮮な地魚の唐揚げ南蛮酢とお刺身がメインのお店オススメの御膳。目と鼻の先で水揚げされた新鮮魚介を、揚げて南蛮風に仕上げるとは、何とも贅沢! 

大きな器にモリモリと盛られた魚介唐揚げ南蛮酢。この日の魚介は、幸神メヌケ、タラ、ソイ、タコ。旨みが凝縮された魚介の唐揚げに、甘酸っぱい南蛮酢が絡んで、何とも贅沢な味わいです。

添えられた刺身は、ソイとタコ。薄ピンク色のソイは優しい味わいで、舌を包み込むようです。モリモリな魚介唐揚げ南蛮酢、お刺身、小鉢(タラの子和え)、お新香、お味噌汁がセットになって1,000円…採算が取れているのか心配になるほど見事な内容です!

訪問した当時、夜のお客様のために、特別に仕入れた魚をさばいていました。

現在、こちらで夜の営業は行われていません。
夜については、「千陽 本店」という形で八戸市中心部にて営業されています(完全予約制)。
 

味小径 千陽
青森県八戸市鮫町字下松苗場14-33
八戸水産科学館マリエント 4F
0178-33-7828
11:30〜15:00、11:30〜17:00(日・祝)
月曜休 (祝日は翌日休)

千陽 本店
0178-46-5525
青森県八戸市大字堤町8
18:30〜23:00(完全予約制)
店舗情報