田舎館・田んぼアート

青森県田舎館村田んぼアートを見に行ってきました。田んぼアート発祥地の田舎館村は、規模や技術において他の追従を許しません。

今年の作品は、日本最古の物語である「竹取物語」。月の使者に付き添われ、月へ還っていくかぐや姫と、涙してそれを見送る翁(おきな)と媼(おうな)の姿を表現します。

見応えのあるのは、何と言っても「かぐや姫」。想像以上のスケールで目に飛び込んできます。十二単(じゅうにひとえ)の美しさと雲のモクモクとした質感が本当に見事です。
十二単の袖と雲の複雑かつ精緻なデザイン。すべて植えられた稲であることに、驚きを隠せません。今年は、従来の5色の稲(赤、紫、黄、緑、白)に、新色のオレンジと深緑を加えた7色の稲で表現しています。十二単の袖部分に新色のオレンジが効果的に使われています。

竹林に光る竹、悲しむ翁と媼。白の稲で表現された光、新色の深緑を使うことで立体的に表現された竹林も見どころです。

田んぼアートの間を乗用車が1台走ります。乗用車と比較すると、田んぼアートのスケールが良く分かります。

今年の標語は「がんばろう日本!!」。標語の下に、今回使われた7色の稲が並べて配置してあります。


近づいてみると、こういう感じです。

田んぼアートの設計図。展望台から最も美しく見えるように設計されているので、真上から見ると激しく歪んだ形状となっています。午後遅くなると、役場の建物の影が田んぼアートにかかるので、午前中の方が美しく見られると思います。
今年の作品は本当に見応えがありました!!
  
青森県田舎館村 田んぼアート
青森県南津軽郡田舎館村大字田舎舘字中辻123-1
田舎館村役場産業課
0172-58-2111
2011年5月30日(月)〜10月1日(土)
9:00〜17:00 (16:30最終入場)