八戸・ビストロ ポ・デタン

八戸市中心部にある「ビストロ ポ・デタン(Bistrot Pot d'Etain)」をランチタイムに訪問しました。外観は灰色で重厚な雰囲気を漂わせますが、店内は明るい黄色の壁にオープンキッチンで開放感があります。ビストロということで、着飾らずカジュアルに訪問できるところも魅力です。
提供される料理は伝統的プロヴァンス(南仏)料理に縛られていないので、創作系プロヴァンス料理と表現した方が正確かもしれません。プロヴァンス料理に軸足を置きつつも、様々な地域の料理、多彩な食材を用いた料理を提供されていて、シェフの研究熱心な様子が伺えます。料理への姿勢はシェフのブログからもうかがい知れます。夫婦で切り盛りされる様子もどこか微笑ましいです。
ランチメニューはAランチ(1050円)、Bランチ(2625円)、Cランチ(3675円)の3種類。AランチとBランチの間に大きな価格差があり、内容も大きく異なります。Aランチはパスタあるいはキッシュといったカジュアル、Bランチはプリフィックス(いくつかの候補から選ぶタイプ)、Cランチは完全おまかせです。今回はBランチで選択したメニューを紹介します。

プロヴァンス風 豚の冷製 ハーブドレッシング
豚の冷製は塩加減が絶妙で、見事に豚の旨みを閉じ込めています。プリプリと弾力のある歯ごたえも面白い。ハーブを効かせたドレッシングが良く合います。気前の良い盛りに感激ですが、正直言ってちょっとボリュームがありすぎかもしれません。

付け合わせには、シェフが試しに作ったというゴーヤーのピクルスも。シェフは自画自賛されていましたが、実際相当美味しかったです。

ガスパショ
ガスパチョ(ガスパショ)はスペイン、ポルトガルの冷製スープ。トマト、キュウリ、ピーマンなどの夏野菜をたっぷり使って作られるスペインの夏の風物詩。シェフのブログ記事によれば、トマトを減らし色々な野菜の味、香りを描くのが「シェ・ジャニー」スタイルだそうです。シェ・ジャニー(Chez Johnny)岩手県八幡平市安比にある南仏料理店(完全予約制)。

ロッコ風子羊のハンバーグ
シェフ提供のメイキング記事で紹介されているように、ハンバーグを網脂で包みローストするようなイメージで焼き上げるそうです。子羊を使っていて独特のコクがありますが、臭みは全く感じません。モロッコ風ということで、スパイシーな味わいがどこか刺激的。

ラー油のような辛みのある肉汁が何とも面白い味わいでした。

子羊と夏野菜のクスクス
ロッコ料理の代表格、クスクス。お米をさらに砕いたような細かい粒々がクスクスで、世界最小のパスタと言われています。ポデタン流のクスクスは、野菜がたっぷり、子羊も柔らかく煮込まれていて美味しかったです。中近東やモロッコの料理にも少々関心があり、いろいろ食べ歩いていますが、本場のクスクスはもっとニンニクが効いています。シェフのブログ記事にある「真っ黒になるまで焼いたパプリカ」を拝見し、料理の世界は深いなと再認識。

クレームブリュレ
パリパリなキャラメリゼの食感とともに楽しむデザートのド定番。濃厚なブリュレに、思わず笑顔がこぼれます。

ブルーベリーのスフレグラッセ
スフレグラッセとは、要するに「ふんわりアイス」のこと。ブルーベリーの甘酸っぱい風味とふんわりとした食感を楽しむ贅沢なデザート。
通う度に発見がありそうなビストロでした。シェフのブログで予習してから訪問するとツウになれそうです(笑)
フレンチやイタリアンを追求されているたかさんのブログで、ポ・デタンの料理をたくさん見ることができます。
 

ビストロ ポ・デタン (BLOG)
(Bistrot Pot d'Etain)
青森県八戸市番町2
0178-22-3383
11:30〜14:00
18:00〜22:00
日曜休