弘前・銀水食堂

青森県の食を語る時に欠かせないのが「食堂」の文化。メニューが豊富で、「早い・安い・旨い」の3拍子が揃っていて、地域の人々に愛されています。青森に来た頃、カレー屋が見当たらず困惑したものですが、青森ではカレーは食堂で提供されるものだったのです。
今回紹介するのは、弘前市の「銀水食堂」。青森の食堂を絵にかいたような素朴なたたずまいです。創業1953(昭和28)年、弘前を代表する食堂ということで、津軽ジェンヌさん(2009/02/15)、さくらさん(2010/04/02)、Sadistic YUKIさん(2011/07/25)が記事にされています。


(左)昭和を感じさせる料理サンプルが渋いです。
(右)外観から判断すると(特に他県人には)正直入りにくい雰囲気なのですが、店内は広々としていて清潔感もあります。

「食堂」と言えば、壁に掲げられたメニューの数々。手元にもメニューはありますが、壁に並ぶ札を眺めながら選ぶワクワク感は、食堂の醍醐味と言えるでしょう。

銀水食堂の定番「中華そば」。少し濁ったようなスープは、煮干や昆布の出汁が良く効いていて、ちょっと甘みのある醤油味が何とも旨いです。

ウェーブのかかった中細麺が、旨みたっぷりのスープを絶妙に絡め取ってくれます。ズズッとすすれば、何とも言えない満足感に包み込まれます。

柔らかなメンマ、トロトロなチャーシュー、ザクザクなネギ。無駄を極限までそぎ落としたようなトッピングは、まさに三位一体。メンマとチャーシューとネギの名において、迷える者たちは銀水食堂の信徒となるのでした。アーメンラーメン(笑)
 

銀水食堂
青森県弘前市新鍛冶町15-2
0172-36-1045
11:00〜19:00
日曜休
紅や駐車場に4台分あり