青森・ひらこ屋の「らうどん」六代目
青森グルメファンの皆さま、今年も「らうどん」の季節が巡ってきましたね。言うまでもなく、青森市新城にある「ひらこ屋」の冬季限定メニューです。幸運なことに、今年も訪問する機会に恵まれました。ご一緒下さった百恵さんと裕ちゃんには感謝申し上げます。さくらさんも美味しそうなレポートを紹介されています。
ラーメンでありながら、うどんのような風味も楽しむことができる絶品「らうどん」は、2月末までの限定メニューとなっています(1日30食限定)。今年で早くも「六代目」ということで、もはや青森の冬の風物詩と言っても良いでしょう。
「らうどん」が現れると、鰹の香ばしい匂いに包まれて、幸せな気持ちになります。どんぶりを埋め尽くす、色とりどりのトッピングの鮮やかさ。とろりとした質感を湛えるスープの表面。今年の「らうどん」は、極細麺のようなカダイフに包まれた海老出汁味玉に目が釘付けになります。
店員さんから、カダイフがスープに染みる前のサクサク感を楽しんでほしいとのアドバイス。サクサク感を楽しみつつ、海老の旨みが効いた柔らかい味玉と、魚介系がガッツリ効いたスープをともに味わえば、食感の違いと様々な旨みが織り成す桃源郷へと誘(いざな)われます。
トッピングを紹介すると、海老出汁玉子のカダイフ揚げ、厚切りの自家製角煮、ざく切り玉ねぎ、桜海老、刻みネギ、ネギのモモ巻き、鶏軟骨のつみれ大葉風味、くるりと巻いたホウレン草。色彩も味わいも豊かで華やかなキャスティングです。つみれの中の鶏軟骨は細かく刻まれていて、噛めば心地よいリズムを奏で、大葉の風味がふわりと包み込みます。
トッピングがどんなに豪華でも、やはり「らうどん」を「らうどん」たらしめるのは、うどんのような味わいと喉越しも楽しめる多加水モチモチ太麺。毎度存在感のある素晴らしい麺で、すっかり魅了されてしまいます。
憂鬱になりがちな青森の冬を豊かに彩る「らうどん」は、今年も見事な感謝の一杯でした。700円の一杯とは思えない、細かい仕事の数々に脱帽です。休日に「らうどん」を目指される方は、早めのご訪問をお勧めします。
ひらこ屋
青森県青森市新城山田588-16
017-787-0057
10:30〜21:00 (スープなくなり次第終了)
火曜休 (祝日の場合は営業)