海鮮創作 海坊厨(うみぼうず) (2)

青森市古川にある「海鮮創作 海坊厨(うみぼうず)」で頂いた、ある日のコースメニューの続きを紹介します。
3品目として、登場したのは…


肉厚な前沢牛(A5、とも三角)と肉厚なホタテ。登場とともに歓声が上がります!
「とも三角」とはモモの中の芯玉の一部で、1頭から2kg程度しか取れない希少な部位。 霜降りがとても美しいです。ホタテもここまで肉厚なものは、希少ではないでしょうか。


用意された網の上で焼いて、特製のタレで味付けします。驚きなのが、そのまま食べても美味しいウニを贅沢にトッピングして、海苔を巻いて食べるということ。


前沢牛(A5、とも三角)とウニの海苔巻き、ホタテとウニの海苔巻き
前沢牛は、とろけるような食感と思わず唸る脂の旨み。産地・青森で味わうホタテは横綱級の旨みで、一瞬にして土俵の外に押し出されます。ウニの甘みと同時に味わうとは、贅沢極まりない逸品です。

4品目は、下仁田ネギと鯖のガレット、オリエンタルソース。ネギ焼きの要領で、ネギと鯖を焼いてあります。カリカリとしたネギの香ばしさと鯖の旨みが見事な共演ですが、さすがにお腹も一杯になってきました…。

5品目は鍋で、真イカの逆しゃぶしゃぶ。お椀に新鮮な真イカの刺身を入れ、鍋から野菜とスープを注ぎます。優しい味わいで美味しいのですが、満腹であまり食べられませんでした。それにしても、すごい量(笑)
 
6品目は、デザートの数々! 「海坊厨」必殺のアメ細工をあしらったデザートは、一つ一つ異なるものが登場しました。




根菜類のパフェきな粉ソース、二色のコーヒーゼリーアールグレイソース
抹茶と大納言小豆のミルクレープ、焦がしきな粉のロールケーキ
 
 
この他にも、海坊厨風小豆ミルク、ほうじ茶のところてん、カボチャのクレームドキャラメルが登場しました。和洋自在で彩りも良く、どれを取っても美味しいという見事なスイーツの嵐でした。
質、量ともに他の追随を許さないコースメニューでした。参りましたm(_ _)m
 

海鮮創作 海坊厨(うみぼうず)
青森県青森市古川1-3-12
11:30〜15:00
17:00〜23:00
日曜休

海鮮創作 海坊厨(うみぼうず) (1)

青森市古川にある「海鮮創作 海坊厨(うみぼうず)」で頂いた、ある日のコースメニューを紹介します。裕ちゃんがすでに記事にされている料理と同じものです。過去記事(2008/04/07)を書いた時より移転して、現在はニコニコ通りに面した場所にあります。店内は明るい雰囲気で、訪問した時もワイワイと賑わっていました。
「海鮮創作 海坊厨」は、和洋様々なテイストを活かした創作料理で楽しませてくれるお店。新鮮な素材を惜しみなく使っているので、味わいも抜群です。コース料理を選択すると、価格以上のボリュームで圧倒されてしまいます。
こちらのシェフは、たかぎなおこさんの『浮き草デイズ』で紹介されたことから、ファンの間では大変有名な方。知る人ぞ知るフレンチトーストは、前日までの要予約となっています。

最初に登場したのは、カリフラワーのペーストで作ったクラムチャウダー。カリフラワーの優しい甘みと、アサリの旨みが口の中で溶け合います。グリッシーニ(棒状のクラッカー風パン)を添えてあるのもオシャレですね。

続くは、前菜の盛り合わせ。茄子のタルタルとイクラの橙ゼリー、真つぶの肝和えぬるぬるシャーベット(昆布のシャーベット)、干し大根のビールピクルス、胡瓜の糠漬けピクルス、子和えのテリーヌ、鮮魚のカルパッチョ。モリモリと盛り合わせてあるので、酒飲みはこれで十分…かもしれませんね。お酒との相性も考えて、色あい的にも味わい的にも多彩な前菜です。

特に美味しかったのが、茄子のタルタルとイクラの橙ゼリー。焼き茄子の香ばしい風味と甘みが利いたペーストに、旨みタップリのイクラがプチプチと優しく弾けます。ジュレが瑞々しく輝いて、見た目も鮮やかな逸品です。

真つぶの肝和えぬるぬるシャーベット(昆布のシャーベット)。真つぶの旨みと磯の香りがシャーベットで楽しめるのですが、昆布を活かした不思議なヌルヌル感が何とも心地良いです。この驚きの食感と美味しさは、創作料理の醍醐味ですね。
料理はまだまだ続きます。
 

海鮮創作 海坊厨(うみぼうず)
青森県青森市古川1-3-12
11:30〜15:00
17:00〜23:00
日曜休

青森・ひらこ屋の「らうどん」六代目

青森グルメファンの皆さま、今年も「らうどん」の季節が巡ってきましたね。言うまでもなく、青森市新城にある「ひらこ屋」の冬季限定メニューです。幸運なことに、今年も訪問する機会に恵まれました。ご一緒下さった百恵さんと裕ちゃんには感謝申し上げます。さくらさんも美味しそうなレポートを紹介されています。
ラーメンでありながら、うどんのような風味も楽しむことができる絶品「らうどん」は、2月末までの限定メニューとなっています(1日30食限定)。今年で早くも「六代目」ということで、もはや青森の冬の風物詩と言っても良いでしょう。

「らうどん」が現れると、鰹の香ばしい匂いに包まれて、幸せな気持ちになります。どんぶりを埋め尽くす、色とりどりのトッピングの鮮やかさ。とろりとした質感を湛えるスープの表面。今年の「らうどん」は、極細麺のようなカダイフに包まれた海老出汁味玉に目が釘付けになります。
店員さんから、カダイフがスープに染みる前のサクサク感を楽しんでほしいとのアドバイス。サクサク感を楽しみつつ、海老の旨みが効いた柔らかい味玉と、魚介系がガッツリ効いたスープをともに味わえば、食感の違いと様々な旨みが織り成す桃源郷へと誘(いざな)われます。


トッピングを紹介すると、海老出汁玉子のカダイフ揚げ、厚切りの自家製角煮、ざく切り玉ねぎ、桜海老、刻みネギ、ネギのモモ巻き、鶏軟骨のつみれ大葉風味、くるりと巻いたホウレン草。色彩も味わいも豊かで華やかなキャスティングです。つみれの中の鶏軟骨は細かく刻まれていて、噛めば心地よいリズムを奏で、大葉の風味がふわりと包み込みます。

トッピングがどんなに豪華でも、やはり「らうどん」を「らうどん」たらしめるのは、うどんのような味わいと喉越しも楽しめる多加水モチモチ太麺。毎度存在感のある素晴らしい麺で、すっかり魅了されてしまいます。
憂鬱になりがちな青森の冬を豊かに彩る「らうどん」は、今年も見事な感謝の一杯でした。700円の一杯とは思えない、細かい仕事の数々に脱帽です。休日に「らうどん」を目指される方は、早めのご訪問をお勧めします。
 
ひらこ屋
青森県青森市新城山田588-16
017-787-0057
10:30〜21:00 (スープなくなり次第終了)
火曜休 (祝日の場合は営業)

青森・SKIP EGG・クリスマス期間限定イチゴのタルト


青森駅A-Factory内にあるタルトの殿堂「SKIP EGG」から、素敵なクリスマスプレゼント。

クリスマス期間限定、イチゴのタルト!
甘酸っぱい小粒のイチゴをふんだんに使用しています。イチゴの爽やかな甘酸っぱさが、濃厚なカスタードクリームに包まれて、優しく溶けていきます。一口頬張るたびに、至福の時がやってきますよ。あっという間に一年が過ぎて行くこともしばし忘れて。


2013年12月22日は青森乗馬倶楽部の皆さんがクリスマス・パレードをされていました。クリスマス気分もグッと盛り上がります。そういえば、来年の干支は「うま年」ですね!
 
I Wish Your Merry Chistmas and Happy New Year!
 
SKIP EGG (HP)
青森県青森市柳川1-4-2 A-FACTORY内
017-774-3010
9:00〜20:00
 
過去記事(2011/02/28)
過去記事(2011/02/08)
 
2013年12月6日に系列のスイーツショップ「SOKKA」が第二問屋町にオープンしました。(以前のドゥクロッシュ・モンドールの場所)

 
SOKKA
青森県青森市第二問屋町4丁目1-7
017-763-5264
10:00〜18:30
火曜休
http://www.sokka.asia

青森・ひらこ屋の「らうどん」

青森市新城にある「ひらこ屋」の冬季限定メニュー「らうどん」。さくらさんの記事(2012/12/02)を拝見して以来、ずっと食べたいと願っていましたが、ついに食べることができました! ラーメンでありながら、うどんのような風味も楽しむことができる絶品です。2月末までの限定メニューとなっています(1日30食限定)。

「らうどん」が目の前に現れると、鰹の香ばしい匂いが鼻をくすぐります。表面に魚粉が浮くほどに魚介系出汁が良く効いており、スープをすすれば何とも絶妙な旨みが口いっぱいに広がります。
湯葉の包み揚げに桜エビ、くるりと巻いたホウレン草、ざく切り玉ねぎ、刻みネギ、ナルト、海老出汁味玉、豚バラの角煮。バラエティ豊かなトッピングが色彩的にも美しく盛り付けられています。
湯葉の包み揚げはスープを吸って味わい深く、桜エビの香ばしい風味は魚介スープとの相性が良く、ホウレン草の軽い苦みはちょっとしたアクセント、ざく切り玉ねぎの甘みはスープを一段と引き立て、ナルトはラーメンのド定番らしく、刻みネギはラーメンにもうどんにも合う完璧な美味しさ、海老出汁味玉は海老の旨みに思わず唸り、豚バラ角煮の柔らかさと奥深い旨みには完全に脱帽です。一つ一つのトッピングはそれぞれに個性的でありながら、スープと麺との相性はまさに絶妙。テーマパークのアトラクションが次々と現れるような、驚きと感動の連続、連続、連続です。

「らうどん」を「らうどん」たらしめるのは、うどんと見紛(みまが)うばかりのコシの強さと喉越しの良さを兼ね備えた麺。北海道産小麦の豊かな風味が生きています。この存在感抜群の麺は、絶妙な旨みを誇るスープとバラエティ豊かなトッピングと一体化して、まさに「らうどん」になるのです。
「らうどん」の美味しさを無我夢中で味わっているうちに、無情にも「らうどん」との語らいの時間は過ぎてしまいます…。来年もまた「らうどん」に会えることを楽しみにしています。
青森の地に「らうどん」あり。もはや伝説の美味しさと言っても良いでしょう。。。
 
ひらこ屋
青森県青森市新城山田588-16
017-787-0057
10:30〜21:00 (スープなくなり次第終了)
火曜休 (祝日の場合は営業)
 
<余談> 雪深いこの季節、雪の壁で「ひらこ屋」を見つけることができず、思わず通過してしまいました(バイパスの車線が増えて流れが良すぎなのも一因)。一度通過すると、復旧に苦労します(笑) 某素敵女子○おちゃんは、「ひらこ屋」に入ろうとして間違えて「空海」に突入したという噂。信号交差点の角に位置するので、信号交差点を目印にしましょう。

東京神田小川町・青森県むつ下北半島

東京は神田小川町にある「青森県むつ下北半島」という名のアンテナショップ居酒屋をご紹介しましょう。本州最北端のむつ下北地域より、産地直送の海の幸を届けてくれるお店です。東京にいながら、青森県の海の幸が堪能できてしまいます。2012年12月12日にオープンしたばかりですが、連日大変盛況なお店で予約推奨と思われます。店内の雰囲気はまるごと青森さんの記事(2012/12/21)で知ることができます。(青森が好きすぎるねこぜさんのレポートも興味深いです。)
むつ下北半島の豊富な海の幸や食材を用いた料理の数々が楽しめるだけでなく、他ではあまり見られないほどの様々な青森地焼酎が取り揃えられています。

かぼちゃ焼酎「北瓜(きたふり)」ロックとお通しの「つぶ貝」

青森ではポピュラーな「つぶ貝」も、東京をはじめとする都市部では見慣れない食材です。独特の旨みを持つ「つぶ貝」を久々に頂き、感動もひとしおでした。
かぼちゃ焼酎「北瓜(きたふり)」は、むつ市東通村で栽培されている「一球入魂かぼちゃ」で造った焼酎で、下北ふるさと活性化協議会が企画し実現した商品。カボチャは漢字で書くと「南瓜」なのですが、北の大地で育ったとの意味を込めて「北瓜」と名付けられたのでしょう。膨らむような甘さとキリリとした味わいを感じました。(右の画像出典はお店のHP
「一球入魂かぼちゃ」については、まるごと青森さんの記事(2007/10/15)が詳しいですが、「一球入魂」という名前は、一株に実をひとつだけ成らせて大切に育てる独特の栽培方法に由来しています。

下北イカ寿司
すぐに出てくる割りに、とてもお酒に合う逸品。下北半島の郷土料理で、イカの胴体にゲソとキャベツなどの野菜を詰め込んで、酢で漬け込んだもの。程好い酸味とイカの旨みが何とも絶妙。程好く塩味も効いて、お酒との相性は抜群です。青森を離れたら、まず食べられない絶品です。


日本一マグロ(大間マグロ)
見よ、この美しさを。日本一の誉れ高い大間マグロが極めてリーズナブルに頂けてしまいます。典型的なマグロにあるような風味ではなく、雑味のない本当のマグロの味わいが堪能できます。中トロに至っては口の中で溶けていきます。この感動が東京の庶民的なお店で味わえてしまうとはありがたい限り。ワサビもすりおろしで素晴らしいです。正直なところ、人に教えたくないです、このお店。

コマイ一夜干し
コマイは「氷下魚」と書かれるように、北に棲む魚。ホッケと並ぶ、北の味覚の代表格。通称シシャモ(カラフトシシャモ、カペリン)をグッと味わい深くしたような味覚。七輪でトロトロ焼いて、マヨネーズと一味唐辛子で頂きます。七輪で焼くから、コマイの旨みがググッと引き出されます。

下北貝焼き味噌
青森在住時代に最もハマった青森郷土料理。煮干しを使ったダシに味噌を溶かし、ホタテ、豆腐、ネギ、モズクをモリモリ盛って、コンロでアツアツになったところで溶き卵を注いで仕上げます。目の前でカセットコンロを使って、作って頂けます。一口食べれば、この美味しさに納得して頂けると思います。ホタテの殻を調理器具にしてしまうところにも、旅情あふれる逸品です。
もう久しく訪れていない、むつ下北地域に再び出かけてみたくなりました。
 

ご当地酒場 青森県むつ下北半島 神田小川町店 (HP)
東京都千代田区神田美土代町9 千代田21ビルディングB1
050-5796-7644
03-5577-4195
11:30〜14:00
17:00〜23:30(土は23:00まで)
日祝休

八戸・そーるぶらんち

八戸市中心部から少しだけ離れたところにある、隠れ家的なダイニングバー「そーるぶらんち (ソール・ブランチ・カフェ)」。ブラジル料理を中心とした様々な料理とともに、お酒を楽しむことができます。月に1回ほど開催されるイベントも興味深いところです。

お店の外観。店内は少し照明を落として、落ち着いた雰囲気。カウンター席のほか、少し大きなグループでも対応できそうなテーブル席も用意されています。大きなお店ではないので、親しい人と楽しく語らうことができます。

タロ芋のフライ。外はカリッとしているのに、中はモッチモチという不思議な食感。塩を振るだけのシンプルな味付けながら、長芋を濃くしたような味わいはクセになりそう。豊富に取り揃えられたテキーラ系ドリンクとの相性も良いです。

フェイジョアーダフェイジョアーダは、黒豆と豚肉や牛肉を一緒に煮込んだブラジルの代表的料理。見た目はちょっと独特な雰囲気ですが、肉の旨みと豆の味わいが絡み合う逸品です。ブラジル産のソーセージも入っていました。ご飯とともに頂きます。

ムケッカムケッカは、魚介を使ったココナッツ風味のシチュー。様々な魚介や野菜をココナッツミルクとパームオイルを使って石鍋で煮込みます。黒オリーブを添え、粉チーズがかけられたご飯と一緒に頂きます。とても優しい味わいで、体がポカポカと温まります。日本ではあまり知られていないですが、ブラジルではとてもポピュラーな家庭料理だそうです。
 
そーるぶらんち (ソール・ブランチ・カフェ)
0178-46-5137
青森県八戸市馬場町4
17:00〜24:00 (LO 23:30)
日曜休