青森経済の課題

天宇受売命

全国的に景況感に明るさが出てきたと言われていますが、青森経済は相変わらず低迷しています。求人情報を見ていても最低賃金に近い待遇であったり、過酷な営業業務であったりと求人の質の低さが目に余ります。
青森経済を復活させる妙案はないものでしょうか。先日、とある経営学の大御所とお話しする機会に恵まれて、青森経済復活の手掛かりについて議論をさせて頂きました。意見が一致したこととして、青森県人は愚直な側面があり「いいものを作れば売れる」と考える人が多いということ。青森県の農産物は品質的にレベルが高いのに、売れ行きは必ずしも良くありません。
一番の問題点はブランド力が無いことです。「青森」という言葉が付くとプレミアムがつくようなブランドの育成が急務だと思います。この点で岡山県の白桃やマスカットなどは成功しています。私自身の意見としては、1個1万円以上するような超高級なブランドりんごを開発してほしい。夜の銀座御用達のフルーツを何とか開発してほしいです。青森県なら絶対にできます。
以前、青森県の政策目標である「生活創造社会」について記したこと(id:bluesapphire:20050715:1121426546)があります。そこで十分書けなかったのですが、農林水産業を武器とするならば農林水産物のブランド化は急務であるはずなのに、具体策は乏しく残念な内容になっています。本当に「攻めの農林水産業」をうたうのならば、ブランドの育成を前面に出して大胆な戦略を立ててほしいです。

写真は青森市平和公園で見つけた天宇受売命(あめのうずめのみこと)の像。天の岩戸の前で熱狂的な舞を披露し、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を岩戸の外に引き出すことに成功した女神。「古事記」によると、胸も何もかもあらわにした官能的な舞であったそうです。この情熱に打たれて像を作ったと、台座の能書きに書いてありました。この情熱にならって頑張るぞ青森!

さてさて、衆議院総選挙の公示まであと10日。日本経済新聞2005年8月18日の記事で知ったことですが、ホームページ、ブログ、電子メール、掲示板、メルマガなどの情報技術を活用して、特定候補への投票の呼びかけは禁止されているそうです。これは候補者はもちろん、一般の個人も禁止されており、「2年以下の禁固もしくは50万円以下の罰金」となるそうです。なかなか厳しいルールです。はてなで○○に投票しようなんてウカツに書いたら違法なんですよ。