富の源泉
ライブドアショックが駆け抜けた。ようやくライブドアの化けの皮がはがれたという感じ。いまだにIT企業だと思っている人が多いようだが、事実上は無茶な投資会社だ。
富の源泉には2種類のものがある。一つはものづくり(生産活動)を通じて生み出される付加価値。もう一つは人々の思い込みや思惑から形成されるもので、いわゆるバブルである。
後者は株式市場に見られるように大勝ちも大負けも生む。生み出している付加価値(ファンダメンタルズとも呼ばれる)以上の価値はすべてバブルなので、いずれはじけるものである。つまり、後者についてはゼロサムゲームである。ライブドアが荒稼ぎした富の源泉は、株式市場で血を見た者たちということになろう。
問題を難しくするのは、純粋な付加価値もバブルもいずれも同じオカネであること。苦労して稼いだお金もマネーゲームで得たお金も、同じお金なのである。お金とは難しいものである。