青森西海岸・十二湖

十二湖・青池

青森西海岸で最も有名な場所は十二湖でしょう*1世界遺産に指定された白神山地に面したブナ林の中に大小12の湖があるから十二湖と呼ばれています。実際には大小33の湖があるそうです。
十二湖の中で最も有名なのが青池です。コバルトブルーの水面がとても幻想的です。今回訪問した時には水面に落ち葉がたくさん落ちていて、ちょっと幻想度がダウンでした。
青く透き通るような水面の下には、朽ちたブナがいくつも沈んでいています。青々とした水面は現在。沈んだ木々は過去あるいは未来の姿。過去、現在、未来。生きることと死ぬこと。深く考えたら仏教の十二因縁*2。哲学的な景色といわれることにも納得です。
十二湖周辺ではブナの大木があちこちに見られます。淡い青色の幹にコケを付けているので、素人でもブナはすぐに分かります。十二湖の南東方向に広がる世界最大級のブナ原生林は、貴重な生態系として認められ日本初の世界自然遺産に指定されました。

十二湖
青森県西津軽郡深浦町

*1:名前が似ていますが、同じく青森県にある十三湖は位置が全く異なります。

*2:仏教の教えで、苦しみの根本原因と苦しみの生起してくる過程を十二因縁と呼ぶ。十二因縁とは、無明・行・識・名色・六処・触・愛・受・取・有・生・老死。