佐井村・ぬいどう食堂
下北半島の中心都市・むつ市から車を走らせること1時間以上、奇岩が続く名勝「仏ヶ浦」の近くまでやってきました。
この季節の青森は遅い春を迎えて、山の木々は新緑に萌えています。つづら折りの国道を走っていると、新緑のまぶしい木々の間から時折真っ青な海が見えます。何て平和で美しい景色なのでしょう。
「仏ヶ浦」から少し北に走ると、佐井村の福浦地区にたどり着きます。青い屋根に手作り感いっぱいの文字で「ぬいどう食堂」と書かれたお店を発見。こちらこそ「RAB青森放送テレビ:@なまてれ」さんも「まるごと青森」さんも紹介していたお店。新鮮な海の幸を使ったどんぶりが有名なお店です。
特に「うに丼」(1,500円)は、ウニをこれでもかっ!と載せた豪快などんぶり。実際どれくらいウニが盛られているのでしょうか・・・?
・・・こんなに盛られています。たぶん普通の人(特に太平洋ベルト地帯などに住む人)が一生かかって食べるウニの量ではないでしょうか。ウニがどんぶりいっぱいに、ご飯が絶対に見えないように盛られています。ウニはとにかく新鮮で、粒が細かくて角が立っています。ウニは口に放り込むと、トロッとした食感が最初にやってきて、やがて旨みを口に残して消えていきます。
ウニはあまりに鮮度が高いためか、ふだん食べ慣れたウニの味よりも濃いと言うのか、より海の味がすると言いますか。あまり経験のない味わいでした。
「うに丼」には、お味噌汁のほか、日替わりで様々な料理が添えられます。訪れた日は海苔の甘い佃煮、カレイの煮付け、タコの刺身、魚の刺身、イカを使った小鉢、お新香の6品が付いてきました。ちなみに、お味噌汁の具はムール貝のような貝でした。
店内は入口を入るとすぐ右手が厨房。左手に小さなテーブル席。奥は座敷席となっていて、テーブルが4つありました。休日のお昼ということで、狭い店内はお客さんでいっぱいでした。そんな大変な時でも笑顔を絶やさないお母さんが何よりも印象的でした。
昔のreevさんのブログで、こちらと同様「ウニ丼」を提供する「仏ヶ浦ドライブイン」が紹介されていましたが、こちらは「ぬいどう食堂」の向かいにあります。
近くの「歌舞伎の館」駐車場では、春先の冷たい風にあおられてコウナゴが干されていました。
佐井村福浦地区には、明治時代に伝わり漁師たちによって伝承されてきた「福浦歌舞伎」があります。「ぬいどう食堂」の「歌舞伎丼」(イカ、イクラ、アワビ、ウニのどんぶり)は、ここから名付けられており、すぐ近くにある「歌舞伎の館」は「福浦歌舞伎」継承の拠点となっています。
ぬいどう食堂
青森県下北郡佐井村字福浦川目15-1
0175-38-5865
10:30〜18:00
(9月からは〜17:00)
定休日 12月〜2月
「生うに丼」については、当日電話で確認をお願いします。(2009年7月23日追記)