インディ桂木



「インディ桂木」は青森市のセントラルパークに面した位置にあるカレー屋さん。
欧風カレーともインド風カレーとも異なるタイプでありながら、旨みもコクもある種類豊富なカレーを楽しむことができます。
外観は温かみのあるイルミネーションが印象的で、冬の寒い夜には心まで温まりそう。店内は広めのテーブルがいくつも準備されていて、外観と同様に温かみのある雰囲気になっている。

野菜とキーマのスープカリー(セット)

スープカレーが大好きなのですが、青森市内で食べられるお店は限られています。私の知る限り、新町のマサラマサラとこちらのお店のみ。(弘前市にはスープカレー専門店の「KANDY SPICE(キャンディスパイス)」があります。) 迷わず「野菜とキーマのスープカリー(セット)」を注文です。セットにするとサラダ、ドリンク、デザートが付いてきます。

大きな器にたっぷり入って登場です。典型的なスープカレーと異なって、挽き肉(キーマ)がスープに入っています。独特の旨みとコクを持つカレースープに、挽き肉由来の旨みとコクが追加されて味わいは広がりを見せます。
素揚げされたナス、ピーマン、インゲン、ニンジンなど野菜はたっぷり。特に揚げナスの甘みはとても印象的。これに嬉しいゆで卵がコロンと入ります。ゴロゴロと大きめに切られた野菜はスープカレーの魅力ですね。
サフランライスに少しずつスープをかけてスプーンですくえば、スパイシーな味わいとライスの甘みが渾然一体。適当に食べ進んだところで、ライスをすべてボウルに投入し、カレーリゾットのように食べれば至福のステージに至ります。


サラダは新鮮野菜に、スパイスを効かせたようなオリジナルドレッシング。訪問した日のデザートには、甘さ控えめな小倉抹茶ゼリー。清涼感のある食感で、カレーの後にはピッタリでした。

自家製カリーパン

「インディ桂木」で要チェックなのが、自家製カリーパン。1個わずか50円ですが、1日限定50個の販売です。在庫があったらラッキーというアイテム。

一口とは言いませんが二口サイズです(写真はほぼ実物大)。カリッと揚げられた衣、フワッと甘味のある生地、ピリッとしたスパイシーなカレー。カリッ、フワッ、ピリッが三位一体となって、舌を喜ばせてくれます。細かい衣が繊細で美味しいです。
 
カリー屋 インディ桂木
017-774-1566
青森市桂木2丁目1-13
平日 11:00〜15:00 17:00〜22:15
土日祝 11:00〜22:15
ラストオーダー 21:45
水曜休

東日本フェリー撤退の衝撃

青森と北海道を結ぶフェリーが存続の危機にさらされている。最大手の東日本フェリーが函館―青森、函館―大間、室蘭―青森の3航路からの撤退を2008年11月末で撤退を決めたからだ。原油高騰の波はフェリーにまで波及してしまった。
函館―青森については他社の航路が残るが、函館―大間、室蘭―青森の航路は完全になくなってしまう。フェリーの必要性を勘案すれば、早急なる財政支援が必要だと思われる。
衝撃が大きいのは、フェリーの救世主と目された高速船が運行休止に追い込まれてしまうことだ。「ナッチャンRera(レラ)」「ナッチャンWorld(ワールド)」の2隻は今後売却かリースの道を選ぶことになる・・・。
Yahoo!ニュース(河北新報)2008年9月5日記事の東日本フェリー、青函など3航路撤退 高速船も休止より

東日本フェリー(北海道函館市)が、原油高騰の影響で大幅な赤字が見込まれる函館―青森、函館―大間、室蘭―青森の3航路から、11月末で撤退することが4日、分かった。函館―青森で昨年9月と今年5月に導入した高速フェリー「ナッチャンRera(レラ)」「ナッチャンWorld(ワールド)」の2隻については10月中旬にも運航を休止し、売却やリースを検討している。
同社の古閑信二社長が4日までに、撤退の方針を青森市をはじめとする関係自治体などに伝えた。
同社と親会社のリベラホールディングス(広島県呉市)によると、函館―青森は、リベラのグループ会社、道南自動車フェリー函館市)が在来のフェリー2隻を引き継いで運航する。
函館―大間と室蘭―青森については、地元自治体から十分な支援が受けられる場合、道南自動車フェリーが引き継ぐ可能性もあるという。
3航路では現在、1日当たり計26往復を運航しているが、本年度は総額60億円近い赤字を見込む。東日本フェリーは「3航路の利用客は高速船導入の効果もあり、前年を上回るペースで伸びているが、燃料の高騰分を吸収できない」と説明している。

東奥日報2008年9月6日記事のフェリー、公金投入は世論課題より

東日本フェリー(函館市)が大間−函館、青森−室蘭、青森−函館の三航路の運航事業撤退の方針を固めた問題で、三村申吾知事ら県幹部は五日、本紙の取材に対し「会社側の正式発表と、大間町青森市の考えを聞いた上で、具体的な検討をする」との考えを示した。航路維持のための財政的な支援については、民間企業への公金投入の意義や、継続的な財政支出が県民全体の理解を得られるかどうかが課題になるとしている。

財政状況が厳しい青森県としては、大変厳しい課題を突きつけられた格好だ。国による漁業関係者への財政支援が表明された後であるだけに、事業の公共性を考えてフェリー業者への財政支援も検討すべきだろう。
フェリーをめぐっては、高速船が巻き上げる波と砂に苦慮するホタテ漁師の話が報道されたばかり。フェリー問題が多岐にわたることを思い知らされる。
Yahoo!ニュース(毎日新聞)2008年8月29日記事のホタテ漁師 押し寄せる波と砂に「困った」 青森・陸奥湾より

青森県陸奥湾のホタテ漁師たちが、青森−函館間を結ぶ高速フェリーが通過した後に押し寄せる波と砂に頭を痛めている。船揚げ場に積もった砂で漁船を海に出しにくいうえ、小型漁船が転覆する可能性もあり、漁師らはフェリー会社に減速などを求めている。青函連絡船の廃止から今年で20年。漁業関係者は「フェリーは青森観光の一翼を担うが、何とかできないか」と、最新鋭船との共存に苦慮している。