小牧野遺跡

小牧野遺跡

今日の日中は天気が良かったのに夕方頃から大雨が降りました。夜になって雨はやんだのですが、青森ねぶた祭りの前夜祭は無事開催できたのかな。
今日は、青森市にある縄文時代の遺跡の一つを紹介します。国指定史跡にもなっている小牧野(こまきの)遺跡は、環状列石いわゆるストーンサークルが直接見られる貴重な遺跡です。驚くべきは、縄文時代ストーンサークルがそのままの状態で見られるということです。すべて約4,000年前(縄文時代後期前半)のもので、レプリカではありません! その証拠に一つ一つの石に番号が付けられていました。

三内丸山遺跡ほど有名ではないのは、全く観光地化させていないからでしょう。青森空港から程近い野沢という集落から未舗装の道路をどんどん突き進み、あと300mという看板が出たら離合(対向車とのすれ違い)が不可能な狭い道をザザザと進んで遺跡に到着します。
この遺跡に行くまでは大変ですが、見る価値は十分にあります。ストーンサークルというのは何とも不思議な雰囲気が漂います。人里離れた静寂の中、円形に並べられた石を通じて、はるか彼方の大昔に思いを馳せてみる・・・。ゴーギャンの作品にもあるように、「我々はどこから来たのか 我々は何者か、我々はどこへ行くのか」などと考えてしまいます。現在は埋め戻されて見られないのですが、周辺からは縄文時代の道路跡も見つかっているそうです。この遺跡の近くに住む野沢集落の人たちは、ストーンサークルを作った人々のはるか彼方の末裔(まつえい)なのでしょうか。
この遺跡は山の中にありますので、冬期間は積雪のため見学できません。