脳脊髄液減少症

MSN毎日新聞・今日の話題(2005/09/03)より

 6年前、表舞台から突然姿を消した人気漫画家がいた。まつもと泉さん(46)=東京都在住。原因不明の激しい頭痛に悩まされて絶望のふちをさまよったが昨年夏、難治性のむち打ち症の「真相」として注目される「脳脊髄(せきずい)液減少症」だったことが判明した。「この病気の存在を漫画で世界中に知らせたい」。まつもとさんは治療を続けながら、新たな目標に向けて再び漫画を描き始めた。

芸能人や著名人がかかることで有名になったり、人々の関心を集めることになる病気は案外多いようです。記事で紹介されている「脳脊髄液減少症」もその一つだと思います。
まつもと泉さんという名前を見て、20年前(!)少年ジャンプで人気を集めた「きまぐれオレンジ☆ロード」を思い出し、かなり懐かしく思いました。
記事によれば、急に首の周囲が熱くなり下半身がしびれ、後頭部から首、肩にかけて「100キロのおもりを載せられているような痛み」が続くといった症状があるそうです。
病気が十分認知されていないと、誤診が続いて適切な治療が受けられない場合がありますが、これは大変怖いことですね。今回の病気の怖いところは、交通事故などがきっかけになる可能性があることです。私も自転車に乗っていて車と衝突し、自転車ごと飛ばされる経験をしている(幸い、軽い怪我ですみましたけど)ので、交通事故の怖さを改めて知った次第です。

脳脊髄液減少症
 脳と脊髄の周囲を循環している脳脊髄液が漏れると脳の位置が下がり、頭痛やめまいなどの症状が出る。国内で患者は10万人以上とも言われ、治療法は患者本人の血液を注射し、血液凝固で髄液が漏れた場所をふさぐ「ブラッドパッチ療法」が有効とされる。