最近の大学生

仕事柄、最近の大学生の話をよく聞く。先日大学で教鞭を取る友人から聞いた話。
ある大学教官が学生の学習意欲の乏しさを嘆いて、次のような課題を学生に課した。「どの科目の教官に対してでも良いから、その科目に対する質問をして教官の回答を記入して提出しなさい。」 こんな課題を課すような大学だから、レベルの相当低い大学の話である。
経営学を教える教官に学生が質問する。「○○という経営学者についてどう思いますか。」 ちょっと待て。教官に考えさせる質問をしてどうする。学生が学習上の質問をする意図があっての課題だぞ。せめて、「○○という経営学者について勉強したけど、こういうところが難しいのでもう少し説明してください。」という質問をすべきだろうよ。
今回の課題で最も驚愕すべきレポートは次のようなものであったと言う。
情報の教官への質問: パソコンの電源はどう入れたらいいですか。
情報の教官の回答 : 右上のスイッチを入れてください。
どんなレポートじゃい。オリャー(ノ-o-)ノ ≡≡≡≡≡≡ ┫←ちゃぶ台
今の話は極端な場合であるが、最近の大学生のレベルはこんなものらしい。どういう意図で課題が出されているのか。どういう質問をすれば良いのか。こういうことが分からない。齋藤孝先生の「質問力」以前のレベルだね。

質問力―話し上手はここがちがう

質問力―話し上手はここがちがう