大型電器店三つ巴
先週、青森自動車道・青森中央IC近くに、大型電器店のデンコードーが開店した。
東奥日報2005年11月18日記事のMAXデンコードー青森中央店開店より
家電量販店のデンコードー(本社仙台市*1)は十八日、青森市東大野に大型店の「MAXデンコードー青森中央店」をオープンした。 午前九時の開店前には約千人の行列ができ、開店と同時に、次々と入店していた。 店内では、オープン特価商品などを手にした買い物客でレジが込み合い、店員が列の最後尾を案内する場面もあった。 一方、競合する近隣の大型店は同日、「他店オープンチラシをお持ち下さい」と書いたチラシを配布し“応戦”をアピールした。
青森中央IC付近には、すでに大型電器店のヤマダ電機とコジマがあるので、デンコードーの参入で三つ巴となる。青森市の規模を考えると、至近距離に3店がひしめくのは過当競争の感がある。小規模の電器小売店への影響は大きく、さらに廃業が進むのではないだろうか。
青森市は「コンパクトシティ」構想を掲げて、開発投資を青森駅周辺の中心部に誘導する政策を進めている。今回の大型電器店の進出はこの政策に沿うものだとは思うが、過度の市場原理導入は大型店が凌駕するだけである。中小規模の商店と大型店の住み分けができるよう、難しい舵取りが必要となる。
地方都市では、大型店の進出に伴う既存の中小規模商店との競争政策、郊外化を容認するかという都市計画の関係が常に問題となる。店舗の大型化は自由競争の帰結であるため、効率を優先して競争を取るか、効率を犠牲にして中小商店を活用するか、難しい選択となる。まさに日本の地方都市は模索している。
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