除雪

除雪車

青森では夜になると外からブロロロロー、シャリシャリシャリという聞き慣れない音が聞こえてくる。これは除雪車の激しいエンジン音と巨大タイヤに巻かれたチェーンの音。除雪作業は夜に行われるのである。
青森の冬を初めて経験する者にとって、除雪作業はとても興味深い。除雪作業のブルドーザーがあまりに鮮やかに雪を片付けるからである。初めに硬くなった雪を崩し、次に両手でこねるように雪をほぐし、最後に一気に雪を一ヶ所に集めていく。この集められた雪の高さが尋常ではない。よくここまで降ったものだと改めて驚かされる。
集められた雪は、次々に到着するダンプカーに載せられていく。雪を満載したダンプカーをあちこちで見かけることになる。雪は海に捨てられて除雪完了となる。最近では、街路樹などに寄せられた雪の高さは優に2mを超える。交差点の角に2mを越える雪の塔が出来ているのが、何とも不思議。雪山の陰から横断歩道を渡ることになる。
除雪費用がかさんでしまい、遂に青森県知事は国土交通省を訪れて費用補助を訴えた模様だ。県の除雪費用は、前年同時期の2倍になっている。