左利きは高給取り?
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ルートヴィヒ・ベートーベン、ナポレオン・ボナパルト、ビル・クリントン・・・。左利きの人には天才が多いと言われるが、給与にも差があるとの研究があった。
Yahoo!ニュース(ロイター)2006年8月11日記事の左利きの大卒男性、右利きよりも高給取り=米調査より
[ニューヨーク 10日 ロイター] 米国で行われた最新の調査で、左利きの男性は、右利きの男性よりも多く稼いでいることが分かった。
全米経済研究所が、ラファイエット大学のクリストファー・S・ルーベック氏、ジョンズ・ホプキンス大学のジョセフ・ハリントン氏・ロバート・モフィット氏の共同研究論文を発表したもの。
それによると、大卒男性の場合、左利きは右利きに比べて約26%高い給料を貰っているという。
同論文は「いくつかの示唆的、かつ経済的・統計的に意義のある結果が得られた」としたうえで、これらの事象をすべて説明できる理論については見つかっていないとしている。
また、女性には、こういった差は見られないとしている。
なぜ左利きならば高い収入を得ることになるのだろうか。左利きには有能な人が多いということだろうか。あえて右利きに直さない頑固さが成功の秘訣なのか。いずれにせよ、合理的な説明は難しいだろう。
全米経済研究所(NBER)のワーキングペーパーを調べたところ、上記記事に対応する論文を見つけた。
Handedness and Earnings (利き手と収入)by Christopher S. Ruebeck, Joseph E. Harrington, Jr., Robert Moffitt, NBER Working Paper No. 12387 (July 2006)
論文をサラッと見たところ、次の文章があった。
More specifically, among the college-educated men in our sample, those who report being lefthanded earn 15 percent more than those who report being right-handed. (より具体的に言うと、今回の大卒男性の標本では、左利き男性が右利き男性よりも15%高い収入を得ている。)
ニュース記事の26%という数字はどこから来たのだろう。