愛猫が死ぬということ

当ブログを始めた時からお世話になっている魔法猫さんのブログ・キャラメルの日記=^・^=。2006年12月13日、魔法猫さんの愛猫キャラちゃんが亡くなりました。心よりご冥福をお祈りします。
ここ最近の魔法猫さんの記事は、正直切なくて読めませんでした。力を振り絞って生きようとする愛猫キャラちゃんの姿は、私の実家で飼っていた猫の最期を思い出させて本当に辛かったのです。
実家で飼っていた猫は2001年1月3日に亡くなりました。何の変哲もない日付に見えるかもしれませんが、実はとても印象深いエピソードがあるのです。私の愛猫は亡くなる2年前位から体調を崩し始め、少しずつ痩せていきました。元々人にあまりなつかない猫だったのですが、晩年はなぜか食べ物をよくねだるようになり、「もっと早くここまでなついていたら可愛かったのに」なんて冗談交じりに言っていました。大好物はマグロの刺身でした。
だんだん真っ直ぐ立つこともできなくなって、立っているのにユラユラ揺れていました。そのうち満足に歩けなくなったので、抱っこして外を一緒に散歩することもありました。
ある日のこと、満足に歩けないのに突然玄関から飛び出そうとしました。鳴き声が可愛い猫だったのに、その時の鳴き声は苦しみにもだえるような声でした。ふと「猫は死に目を見せたくないので、死期を悟ると外に出たがる」という話を思い出し、もう死期を悟ったのかなと思いました。この日を境に歩けなくなり、コタツで寝たきりの状態になりました。興味深いのは寝たきりになっても、トイレだけは這ってでも出かけていました。
タツで寝たきりになっている猫に向かって話していた言葉があります。「あと少しで21世紀だよ。一緒に21世紀を迎えようよ。」 もう返事もしてくれなくなりましたが、事あるごとに「21世紀まで生きられるかな?」って声をかけていました。
2000年12月もあとわずかという日になって、息はしているけれど動かない状態になってしまいました。「ここで死んだら21世紀じゃないよ。」この声が届いていたのか、結局21世紀を迎えて3日目に亡くなったのでした。おめでたい元日を避けて旅立ちの日を選んだところも心憎くて、オイオイ泣きました。今でも思い出すと涙が出ます。
愛猫からは本当に楽しい思い出をたくさんもらいました。猫でさえ必死に生き抜こうとするのだから、絶対に自ら命を絶ってはいけないことも教えられた気もします。感謝しても感謝し尽くせません。