福岡歴史点描

筥崎宮箱崎宮


筥崎宮(箱崎宮)は筥崎八幡宮とも称し、大分の宇佐、京都の石清水とともに日本三大八幡宮とされる。主祭神応神天皇八幡神)。平安時代中期の921年(延喜21年)、醍醐天皇が神勅により「敵国降伏」の宸筆(しんぴつ)を下賜され、この地に壮麗な御社殿を建立しました。

1274年(文永11年)の蒙古襲来(元寇)のおり、亀山上皇も「敵国降伏」の宸筆を納められ、俗に云う神風が吹き未曾有の困難に打ち勝ったことから、厄除・勝運の神としても有名です。その後も多くの武将の参詣を受けています。
 

本殿前の楼門に掲げられた「敵国降伏」の扁額は、太平洋戦争末期の1945年4月には切手にもなりました。
 

櫛田神社


櫛田神社は、博多を代表する祭りである博多祇園山笠(7月)の舞台となる神社。境内には山笠(山車)も置かれています。楼門は大きな提灯(ちょうちん)が印象的です。

写真は山笠(山車)の装飾を拡大したもの。
櫛田神社は、5月の博多どんたく、10月の博多おくんちなどの祭事でも有名です。櫛田神社周辺の商店街は門前町として栄え、近年では複合商業施設「キャナルシティ博多」の入口ともなっています。

元寇防塁


福岡市内には、元寇の際に築かれた防塁がいくつか残っています。九州大学の近くにある箱崎の防塁を訪問しましたが、保存のため埋め戻されていました。今津、生の松原、西新の3か所は整備されて見学できるようになっているそうです。1931年国指定史跡。