放任リンゴ園
リンゴの収穫期を迎え、色とりどりのリンゴが並ぶ季節となりました。
そんな折、2007年11月6日のNHKニュース(青森放送局)で、「放任リンゴ園」のニュースが伝えられていました。「放任リンゴ園(リンゴ放任園)」とは、リンゴ農家の高齢化や後継者不足によって、管理されなくなったリンゴ園を指します。
放任リンゴ園は病害虫の温床となり、周辺リンゴ園への悪影響が懸念されるとの報道でした。
東奥日報記事(2007/10/16)の「県が初のリンゴ放任園対策会議」より
担い手の高齢化や後継者不足によって増加傾向にあるリンゴの放任園について、県は十五日、関係者を集めた初の対策会議を青森市の青森国際ホテルで開き、放任園の発生状況などを踏まえて意見交換を行ったほか、県の補助事業の活用を呼び掛けた。
県内市町村の担当者や農業団体などから六十五人が出席。県の調べによると、県内の放任園の発生件数は今年六月までで七十件、面積は約四十五ヘクタールと、五年前に比べ倍増。毎年伐採されている園地もあるが、耕作放棄や病気療養による増加も多く、件数、面積は年々増え続けている。
会議では、病害虫モモシンクイガの発生源となっている放任園の実態を説明したほか、市町村の取り組みとして、相続財産管理人を介して園地を伐採したり、県の事業を活用して伐採費用を軽減している例を紹介した。
県リンゴ果樹課の深澤守課長は「二〇〇二年、〇三の価格低迷をきっかけに、生産意欲を失った人も多い。病害虫のリスクが高まる中、共通認識を持って放任園をなくするための議論を進めていきたい」と話していた。
県は、放任園対策として、伐採や病害虫の発生防止のための補助事業を引き続き実施していく。
高齢化や後継者不足の問題は、じわじわと影響を及ぼしています。こういう問題こそ、「リンゴ園オーナー制度」などのアイデアで乗り切ってほしいと考えます。
(なお、写真は放任リンゴ園とは関係ありません。)