三沢・華麗なる「はかま田」の世界 (1)
淑女紳士の皆様、ご機嫌麗しく存じます。「青森グルメ玉子」*1のサファイアが華麗なる青森グルメをご紹介したいと思います。この度、青森グルメクイーンのジャミンさまにご一緒頂くご光栄にあずかりました。
今宵ご紹介するお店は、三沢市にある「はかま田」という日本料理店。三沢市郊外の淋代海岸、名前のごとく淋しい感じがする海岸なのですが、その近くでひっそりと営業しています。コチラのレビューにあるように、知らない人は絶対に来られないような隠れ家的な雰囲気があります。完全予約制ということで、きめの細かいサービスを受けることができます。
二大グルメクイーンのジャミンさま(2007/11/27)とobaさま(2008/08/16)のレビューも必見です。
日が暮れてからの訪問となりましたので、優しい光に照らされた飛び石の上を静々と歩き、玄関へと進みます。
女将の丁寧な案内に導かれて、部屋に案内していただきました。案内された部屋はとても広く、隅に配置された小箪笥や行灯(あんどん)がしっぽりとした雰囲気を醸し出しています。
夜のフルコースメニューである「四季懐石」(5,250円)を頂きました。
先附 胡麻豆腐 海老 山葵 旨出汁
先附として登場したのは胡麻豆腐。程好い弾力と滑らかさを持つ胡麻豆腐は、胡麻の風味がしっかり効いています。レベルの高さを物語るのは、添えられた海老の美味しさ。硬すぎることのない優しい歯ごたえとともに、海老の旨みが口いっぱいに広がります。
蒸物 ほやとこのわたの茶碗蒸し
オレンジ色のホヤとコノワタ(ナマコの腸の塩辛)が美しい茶碗蒸し。微かな柚子の香りがフワリと鼻をくすぐり、ほのかに効かせた唐辛子の辛味が絶妙なアクセントになっています。上品なお出汁の風味が強調されて、大変味わい深い一品に仕上がっています。
造里 わらさ 本鮪 平目昆布押 からくさ大根 みずの実 菊花 山葵
成長につれて名前が変わる出世魚の代表格、ブリ。ワラサはブリの一歩手前の呼び名。程好く脂が乗って美味しい。本鮪も味わい深かった。興味深いのは、付け合せの数々。からくさ大根は、大根の葉を唐草模様のように切ったもの。ミズの実は青森特産の山菜であるミズに付く実で、優しい歯ざわりを楽しむことができる。菊花も青森の特産品である。青森らしさをさり気なく演出している。
椀盛 南瓜万頭 つくね 鰤の焼目付け 本しめじ オクラ 柚子
鮮やかな朱のお椀が登場。ふたを開ければ、色合いがまたまた素晴らしい。中央はカボチャのお饅頭で、もっちりとした歯ごたえのお饅頭の中に、つくねが忍ばせてあります。その上にはオクラを刻み、香り付けの柚子の皮が配されています。本シメジがあまりに大きいので、青森特産のサモダシかと思われるほど。食べ応えのある本シメジはお出汁を吸って大変味わい深い。焼き目を付けたブリからは、何とも香ばしい味わいが滲み出ています。
華麗なる和食の世界はまだまだ続きます。続きは、次回の記事で。
残念ながら閉店されました
日本料理 はかま田
青森県三沢市六川目1-746
0176-59-2886
12:00〜14:30
17:30〜21:30
月曜休
完全予約制
*1:「青森グルメ王子」を名乗るには、あまりに外見がお粗末なので、「青森グルメ玉子」を名乗りたいと思います。ハンプティ・ダンプティみたいに憎たらしい奴を想像して頂けたら幸いです。